挨拶する中田英寿氏
東京都千代田区から石川県金沢市に移転した東京国立近代美術館工芸館が、10月25日の開館に先立ち、前日に開館記念式典を実施。名誉館長を務める元サッカー日本代表の中田英寿氏のほか、国や県、行政の関係者が出席した。
中田氏は現役引退後、日本全国を巡り、数多くの工芸作家や工房などを訪問して交流を深めるなど、日本の伝統文化や工芸の発展に精力的に取り組んできた。移転について「作り手と消費者の距離が離れてしまっている今、若い作り手が多い石川の地に国立工芸館ができたことで、距離を縮めることができると思う」とコメントし、「日本のさらなる工芸の発展と世界への発信をしていきたい」と挨拶。内覧会後には、「東京にあるころから、展覧会は毎回行っていたが、展示の仕方が変わり見やすくなった。また、これまで見たことが無い作品も数多くあり、とても興味深かった」と話している。
国立工芸館は、日本で唯一の工芸を専門とする国立美術館として、今後は工芸の歴史と文化が集積する街、金沢から魅力を発信していくこととなる。
By サッカーキング編集部
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