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ダノンネーションズ杯決勝がスペインで開催、U-12日本男女代表が奮闘 プジョル氏も視察

2019.10.18

 U-12の世界一を決めるFIFA公認の国際サッカー大会『ダノンネーションズカップ 2019』決勝大会が10月12日、エスパニョールのホームスタジアムである、RCDEスタジアム(スペイン・カタルーニャ州)にて、世界27カ国が参加して開催された。

 日本からは、男子代表として出場しているヴァンフォーレ甲府U-12 が、グループリーグを1勝2敗1分の4位で通過すると、順位決定トーナメント1回戦ではセネガル代表、2回戦ではドイツ代表と対戦。ウルグアイ代表との11位・12位決定戦では、1-0で勝利して世界第11位で大会を終えた。

 女子代表として出場した千葉中央FC U12ガールズは、南アフリカ、イタリア、フランスと同グループの予選リーグを2勝2敗2分の2位でグループリーグを通過。アルゼンチン代表との3位決定戦は0-2で敗れたが、8チーム中4位という結果で大会を終えた。なお、大会フェアプレー賞は男女ともに日本代表チームがトップ3に入っている。

 2000年からスタートし、記念すべき20回大会となる男子大会では、予選リーグにおいて14得点1失点と圧倒的な強さを見せて勝ち上がったメキシコ代表が、決勝戦でスペイン代表をPK戦の末に下し、見事優勝。女子大会は、スペイン代表が組織力の高さを存分に発揮し、地元での大会初優勝に輝いた。

 会場には世界大会のアンバサダーとして、カルレス・プジョル氏が来場。参加した選手たちと積極的に交流を深め、アンバサダーとして大会を盛り上げた。大会終了後、プジョル氏は「実際にプロも試合をしている国際的にも有名なRCDEスタジアムで、若く才能のある多くのプレーヤーを見ることができました。一人ひとりの選手が献身的に試合に臨む姿はとても印象的でした。様々な人生を歩んできた子どもたちが、サッカーという情熱的なスポーツを通して一つになれたことが最も重要なことだと考えています。フェアプレーと仲間へのリスペクト、そしてサッカー以外の多くの経験やより良い社会に向けての国際交流といった考え方を育むこのトーナメントに参加でき、私自身とても誇りに思っています」と、コメントした。

 次回の「ダノンネーションズカップ 2020」開催国は、インドネシアに決定している。

■試合結果 日本代表・男子(ヴァンフォーレ甲府 U-12)
グループステージ第1試合:日本 2-3 ルーマニア
グループステージ第2試合:日本 2-1 オランダ
グループステージ第3試合:日本 0-1 アルジェリア
グループステージ第4試合:日本 1-1 エジプト
順位決定戦第1試合:日本 2-0 セネガル
順位決定戦第2試合:日本 0-1 ドイツ
11位・12位決定戦 :日本 1-0 ウルグアイ
☆最終順位:第11位

■試合結果 日本代表・女子(千葉中央FC U12ガールズ)
<1st leg>
グループステージ第1試合:日本 8-0 南アフリカ
グループステージ第2試合:日本 1-1 イタリア
グループステージ第3試合:日本 1-2 フランス
<2nd leg>
グループステージ第4試合:日本 6-0 南アフリカ
グループステージ第5試合:日本 1-1 イタリア
グループステージ第6試合:日本 2-5 フランス
3位決定戦:日本 0-2 アルゼンチン
☆最終順位:第4位

■大会アンバサダー カルレス・プジョル氏

「今回、私のホームと呼ぶに相応しいバルセロナの地でダノンネーションズカップが開催され、とても嬉しく思っています。実際にプロも試合をしている国際的にも有名なRCDEスタジアムで、若く才能のある多くのプレーヤーを見ることができました。一人ひとりの選手が献身的に試合に臨む姿はとても印象的でした。様々な人生を歩んできた子どもたちがサッカーという情熱的なスポーツを通して、一つになれたことが最も重要なことだと考えています。フェアプレーと仲間へのリスペクト、そして国際交流や社会貢献といった価値観を育むこのトーナメントに参加でき、私自身もとても誇りに思っています」

■日本チームコメント
西川陽介監督(ヴァンフォーレ甲府 U-12)
「今回のダノンネーションズカップに参加できことは本当に幸せでした。3年前に決勝戦で敗れて、今回はその時の忘れ物“優勝”を目指して戦いましたが、残念ながら11位という結果に終わってしまいました。しかし、このダノンネーションズカップはサッカー選手として成長させるだけではなく、人としても非常に大切な部分を学べる機会だと思っています。たくさんの国の子どもたちとの交流があったり、お互いの笑顔があったり、時には真剣勝負の中で涙があったり、本当にたくさんの経験を与えてもらえたなと思っています。選手たちと一緒に悔しい思いも嬉しい思いもしましたが、この場所に連れてきてくれた選手たちには本当に感謝しています。今回は残念な結果ではありましたが、選手たちの今後の明るい未来に期待していただければと思います。ありがとうございました」

・楠彪キャプテン(ヴァンフォーレ甲府 U-12)
「まずは、日本の代表として精一杯優勝を目指して頑張ったけれど、このような結果でとても残念です。ただ、この大会を経てまた一つ成長できたと思うし、試合をやっていく内に色々なプレーが上達しました。また、ピッチ外でも世界中の選手たちと交流ができてすごく楽しかったです。将来は絶対にサッカー選手になりたいけれど、今のままではダメなのでこれからしっかり努力して、いつか世界でプレーできる選手になれるように頑張りたいです」

■ヴァンフォーレ甲府 U-12 メンバー一覧

監督:西川陽介
1.三本涼輔 2.佐野湊 3.日野原十矢 4.河野暖 5.雨宮汎来 6.鶴田青々斗 7.鈴木緑 8.楠彪 9. 堀内浩貴リファイ 10.杉岡侑樹 11.相川永久輝 12.太田創大

鈴木基郎監督(千葉中央FC U12ガールズ)
「これまで世界大会に出場した経験がなく、正直女子の世界レベルがどれ程のものなのか全く知りませんでした。実際に対戦してみると、世界を目指すチームの球際の争いや気持ちの部分を強く感じることができました。特に、今日の決勝戦のフランスvsスペインを見てみて、本気で世界一を目指す選手たちのプレー、技術だけではなく気持ちの部分や盛り上げ方という部分が海外の選手たちは少し違っていて、子どもたちもそういう部分は恐らく感じてくれたと思います。日本に帰ってからも全く同じ姿勢でできるかと言ったらまた違うとは思いますが、これを一つの糧として、“世界を経験したからこそ、こういうプレーができる!”ということを選手たちには感じてもらいたいです。今回、女子の日本代表として初めて世界の舞台を経験させていただいた訳ですが、恐らくこの大会で世界に行きたいと思う女子チームは増えてくると思うので、まずは日本大会でより多くの女子選手たちにたくさんのきっかけを与えていってもらいたいです」

■千葉中央FC U12ガールズ メンバー一覧

監督:鈴木基郎
1.徳永ここな 2.渡辺うらら 3.蒲小雪 4.佐藤真愛 5.岡本玲南 6.古関沙惟 7.土肥陽依 8.松谷星来 9.森あおは 10.森崎紗寿 11.磯部円花

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