フットサル日本代表、2大会ぶりのW杯に臨むメンバー16名を発表

　日本サッカー協会（JFA）は25日、9月12日に開幕するFIFAフットサルワールドカップ リトアニア2021に臨む日本代表メンバー16名を発表した。

　これまで本大会の登録枠は14名だったが、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、16名に拡大されることがFIFAから発表された。これを受け、現在ヨーロッパ遠征に臨んでいる16名がそのままワールドカップ出場メンバーとなる形だ。

　日本代表は9月14日に初戦を迎え、アンゴラ代表と対戦する。その後は、17日にスペイン代表と、20日にパラグアイ代表との対戦を控えている。

　2大会ぶりのワールドカップに臨むメンバーは以下のとおり。

＜GK＞

氏名：ピレス　イゴール
所属：ペスカドーラ町田
背番号：2
ブラジル出身。2016年に日本国籍を取得。2020年1月にギラン・バレー症候群を発症する大病を乗り越え自身初のW杯に臨む。

氏名：関口優志
所属：名古屋オーシャンズ
背番号：1
早くから代表に選出され、AFCフットサル選手権ベトナム2014決勝のPK戦での3本連続ストップでその存在を知らしめた。Ｆリーグでも新人賞受賞、300試合出場と輝かしい功績を持つ。

氏名：矢澤大夢
所属：バサジィ大分
背番号：16
フットサル選手、GKとしてのキャリアのスタートは19歳。プレー歴は決して長くはないが、186センチの長身と動体視力を武器にW杯出場を勝ち取った。

＜FP＞

氏名：星翔太
所属：名古屋オーシャンズ
背番号：11
2012年大会を知る数少ないW杯経験者。今シーズン限りでの引退を表明しており、キャリア最終盤で“最後のW杯”に臨む。

氏名：西谷良介
所属：名古屋オーシャンズ
背番号：14
バランスよく先を読むプレーに定評がある35歳。フットサルを始めてからの大きな目標であったW杯を目前に「自分の集大成を見せたい」と意気込む。

氏名：皆本晃
所属：立川・府中アスレティックFC
背番号：5
2016年W杯は前十字じん帯を損傷し、戦線を離脱する中で日本は出場を逃した。悲願のW杯初出場に「歴史を取り戻すだけでなく上積みするところまでが自分たちの責任」と決意を語る。

氏名：星龍太
所属：名古屋オーシャンズ
背番号：3
兄の翔太とともに兄弟で臨むW杯。守備的なポジションながら数々の大会でMVPを受賞するなど、プレーのみならずゲーム全体を見る力にも定評がある。

氏名：吉川智貴
所属：名古屋オーシャンズ
背番号：15
アジア最優秀選手に選ばれたこともある実力派。自身初のW杯での舞台でも、冷静なプレーやキャプテンシーを発揮することが期待される。

氏名：オリベイラ アルトゥール
所属：名古屋オーシャンズ
背番号：6
ブラジル出身。2008年にフットサルブラジル代表をW杯優勝に導いた名将、パウロ・セザール・ヂ・オリベイラを父に持つ。2020年12月に日本国籍を取得。守備的なポジションながら、高い得点力も魅力。

氏名：森村孝志
所属：バサジィ大分
背番号：12
左足から放たれる強烈なシュートを武器に、ピヴォもアラもこなす器用さで代表メンバーの座を勝ち取った。「ここから強い日本を見せることが僕たちの使命」と初出場での活躍を誓う。

氏名：室田祐希
所属：エスポラーダ北海道
背番号：7
Ｆリーグでも指折りのテクニシャン。世界の舞台でも巧みなドリブルとボールさばきを見せ、日本フットサルの存在感を示すことが期待される。

氏名：逸見勝利 ラファエル
所属：SLベンフィカ（ポルトガル）
背番号：10
星翔太と並び、数少ない2012年大会の経験者。2013年からは海外に拠点を移し、さらなる経験を積んだ。自身2度目のW杯でも存在感を示すことが期待される。

氏名：加藤未渚実
所属：シュライカー大阪
背番号：8
愛知県瀬戸市出身。左利きのドリブラーというタレントを武器に、初めてのW杯に臨む。「ピッチで表現することで恩返しをしたい」と故郷への思いを語る。

氏名：八木聖人
所属：名古屋オーシャンズ
背番号：4
加藤と同郷の愛知県瀬戸市出身。自身を「考えながらプレーするタイプ」と分析し、W杯の舞台では「自信を持ってのびのびとプレーしたい」と活躍を誓う。

氏名：清水和也
所属：コルドバ・パトリモニオ（スペイン）
背番号：9
17歳でＦリーグデビューを果たし、2015－16シーズンには新人賞受賞するなど、常に同年代の中心選手として注目を集めてきた。スペインでのプレー経験を生かし、初出場のW杯に臨む。

氏名：毛利元亮
所属：ペスカドーラ町田
背番号：13
今大会最年少の20歳で臨むW杯。自身がけがで欠場したU－20 AFCフットサル選手権では日本が優勝を収めており、今後のフットサル界を担う世代として活躍が期待されている。