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冨安健洋がU-16日本代表をサプライズ訪問 「今の自分があるのは…」後輩へ熱いメッセージ

2020.08.20

U-16日本代表合宿をサプライズ訪問し、アドバイスを贈った冨安 [写真]=川端暁彦

 19日から開始されたU-16日本代表候補合宿。その2日目に、イタリアからの“サプライズゲスト”が現れた。日本代表DF冨安健洋(ボローニャ)が激励に訪れ、若き“後輩”たちに言葉を贈ったのだ。

 U-16代表を率いる森山佳郎監督は、冨安がU-15・16代表だった時代にアシスタントコーチを務めていた経験を持つ。森山監督はそんな経験を踏まえ、「彼もずっと代表に選ばれ続けていたわけではなく、メンバーから外されて悔しい思いをした時期もある。でも、次に呼ばれたときには必ず課題を克服し、見違えるようになって現れていた」と紹介。選手たちはそんな偉大な先輩の言葉を、目を輝かせて聞き入った。

 実は冨安にとって、そのU-16代表時代は良い思い出として残っているわけでもない。AFC U-16選手権において「自分が最後に抜かれてしまって失点し、世界へ行けなかった」という苦い記憶についてまず語り出し、「その経験があったからこそ、今の自分がある。代表での活動ではポジティブな経験もあれば、ネガティブな経験も絶対にあると思う。でもどちらも自分の糧にしてほしい」とコメントした。

 さらに選手の質問にも気さくに応じ、「CBとしての守備の秘訣」については予測することの大切さを説き、さらにイタリアに行ってから特に修正されたという「ポジショニングと体の向き」についての話を解説。またミスをしたときのメンタリティについては、「毎試合、毎試合いいプレーができるわけではないし、入りが悪くなってしまう試合だってある。ミスしても顔を上げてプレーすることが大事だし、ミスしてしまった後こそ、より前へ前へという意識でプレーすることが大事」と話した。

冨安健洋

U-16日本代表の選手たちも冨安(円中央)の声に耳を傾ける [写真]=川端暁彦

 また「対戦して一番ヤバかった選手」についてはユヴェントスのFWクリスティアーノ・ロナウドの名前を挙げ、「100%のフィジカルコンディションではなかったと思うが、それでも切り返しのキレ、ゴールへの迫力が他の選手とはまるで違っていた」と語った。また、海外のFWの特徴として「仕掛けてくる意識とゴールへの意欲」を挙げ、「強引にでも仕掛けて打ってくるので、守備の選手にとっては時間を与えてもらえない」ことを注意点としてピックアップして紹介した。

 同時に、日本人選手については「日本の選手はうまいし、クイックネスの部分に長けている。その点は海外でプレーしていても、負けていないと感じている」ともコメント。これから世界の檜舞台を目指す後輩たちを熱く励まし、後輩たちからも拍手喝采が贈られた。

 U-16日本代表は11月に行われるAFC U-16選手権(U-17W杯アジア最終予選)を目指しているチームだが、「とにかく守備が課題」と森山監督が語るように、守備力の強化が合宿の大きなテーマとなっている。選手たちの憧れである日本代表DFの言葉は、そんなチームにとって大きな刺激となったようだ。

取材・文=川端暁彦

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By 川端暁彦

2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

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