アジアカップへ向けてトレーニングを行う長友佑都
「こういう選手は見たことがない」。DF長友佑都(ガラタサライ)がある後輩選手を絶賛した。
6日に行われた練習後の取材に応じた長友は、「緊張感が出てきましたね。ピリッとしてきているので、やっときたなと。ワールドカップのときとちょっと似ている」と、3日後に迫るAFCアジアカップUAE2019の初戦を前に高揚している様子。中島翔哉(ポルティモネンセ)の離脱を受けて森保ジャパン初招集となった乾貴士(ベティス)との連携についても「問題ないです。僕だけかもしれないけどいいコンビだと思っているので(笑)」と自信満々だ。
この日の練習前にはDF冨安健洋(シント・トロイデン)やMF堂安律(フローニンゲン)といった若手とパス交換をしてコミュニケーションを図っていたが、実は「彼らといるとエネルギーをもらえて、昔の思いが蘇るかなということで僕が輪に入れてもらっている」と明かした長友。それでもSNSでは若手選手と体幹トレーニングを行う動画をアップするなど、面倒見の良い先輩であることは間違いない。なかでも堂安とは「毎日一緒にいる」ようだ。
「午前中は毎日ジムに行って、コンディションに合わせたトレーニングをコミュニケーションとりながらやっている。朝食が終わったら『何時にしますか?』ってメールが来ますから。すげーな、こいつの貪欲さはって思いますね。でもそれくらいじゃないと、常になにかを吸収するっていう気持ちを持っていないと成長はないですよね」
2011年にアジアカップで優勝に貢献し、その冬にインテルへとステップアップを果たした長友は、そのインテルでともにプレーしたブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ(バルセロナ)やクロアチア代表MFマテオ・コヴァチッチ(チェルシー)を引き合いに出し、堂安のさらなる成長に太鼓判を押した。
「努力の量だけでなく質と方向性を定めてやれば、彼はビッグクラブにいけるポテンシャルがあります。これはお世辞でも何でもなく、コウチーニョやコヴァチッチが若い頃に一緒にプレーしましたけど、能力的に全然劣っていないですから」
また、「一緒にするのは偉そうになるかもしれない」と謙遜しつつ、「僕の若い頃に似ているなと、向上心がずば抜けているなと。見たことないです、そういう選手は」と称賛を続けた長友。大会後、この後輩が自身と同じような道を辿ることができたら、これ以上嬉しいことはないだろう。
By サッカーキング編集部
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