トークセッションに登壇した長谷部、田嶋JFA会長、森保監督
日本サッカー協会(JFA)は25日、千葉県立幕張海浜公園内に建設する「(仮称)JFAナショナルフットボールセンター」の正式名称が『JFA 夢フィールド』に決定したことを発表した。
同施設は2019年12月竣工、2020年3月供用開始予定のサッカー等練習施設。日本代表強化の拠点となり、A代表から世代別代表の選手、スタッフ、審判などが同じ場所でトレーニングを行えることができ、一元的に強化を可能とする施設となる。
天然芝ピッチ2面、人工芝ピッチ2面、フットサルアリーナ、クラブハウスなどが建設され、ファン・サポーターの観覧エリアも設けれられる。また、ジムなどを併設し、地域住民なども利用できる施設となり、現在JFAハウスにある一部機能もJFA夢フィールドへと移す見込みだ。既存施設とのすみ分けとしては、Jヴィレッジは東京オリンピックに臨む男女日本代表が事前合宿で使用する予定の他、長期合宿などができる場合はJヴィレッジを使用、短期利用はJFA夢フィールドといった形で、J-GREENやJ-STEPも含め、目的ごとに使い分ける。
正式名称発表に際し、JFAにてトークセッションが開催。田嶋幸三JFA会長は、「練習するためだけの場ではなく、情報を収集する場が必要」と説くと、「世界に挑戦する時、本当に必要な施設と考えている」と強調する。
2022年のカタール・ワールドカップを目指すにあたり、同施設を使用していくことになる森保一日本代表監督は、「選手が良いプレーするため、チームとして良い活動をするためにはトレーニングと休養のサイクルが必要です。何よりスタッフと選手が向き合える場が必要なので、代表を預かる身として嬉しい」と喜びつつ、「各カテゴリーの選手もトップの選手を見て、夢を持つ場にしてほしい」、「日本サッカーに関わるサッカーファミリーが集まり、高め合う場であってほしいです」と、トップチームだけでなく、日本サッカー界全体で、活用してほしいという希望を語った。
また、ゲストとしてフランクフルトに所属する元日本代表MF長谷部誠も出席。「日本代表として使用できないのは残念ですが…」と口にすると、田嶋会長は「ぜひ使ってください」と助け船。これまでの自身の経験から一元的な施設の重要性の高さを話し、「子どもたちの夢にもなります。ここを目標に頑張ってくれることもすごく大事ですし、日本サッカーがこれから世界でトップに入るためには、様々な世代が共有し、ディスカッションすることが大事」と話している。
名称決定に合わせてJFAは建設寄付の募集を開始したことも発表。2019年12月31日まで受付予定となり、施設の建設費に充てられる。個人では500円から寄付が可能。金額に応じて施設内へのネームプレートの掲出や開所式への招待などの顕彰がある。
By サッカーキング編集部
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