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初陣勝利の喜びよりも感謝を語る森保監督「多くの人に支えられた」

2018.09.12

初陣を勝利で飾った森保監督 [写真]=新井賢一

 日本代表は11日、キリンチャレンジカップ2018でコスタリカ代表と対戦。試合は相手のオウンゴールで先制すると、後半には南野拓実、伊東純也が代表初ゴールをマークし、3-0で勝利を収めた。

 試合後、会見に出席した森保一監督は、初陣を勝利で飾ったことよりも北海道で発生した地震や台風21号の被害を受けた被災者への思いを語った。

「日本全国の自然災害でつらい思いをしている方々に、自分たちが走って、粘り強く戦う姿をみせて、被災者の皆さんに励ましのエールを送る。そして、被災地で復旧、復興に尽力されている方を励まそうということを、選手たちは胸に刻んでピッチ内でプレーを見せてくれた。結果を持って、我々を応援してくださっている皆さんに勝利を届けることができてよかったと思います」

 日本代表は札幌で7日に予定されていたチリ代表戦に向けて準備を進めている中、地震が発生したことでチリ戦が中止となった。「チームとしても札幌で被災した中、スタッフも準備することはそう簡単ではなかった。だけど、みんなが与えられた環境の中で最善の準備をしたことが、結果につながって良かった」とコメントすると、次のように感謝を述べた。

「残念ながら札幌では試合はできなかったけど、試合以上のことを学ばせて頂いたと思う。感謝の気持ちを持って今日の試合に臨むことができた。我々は札幌のホテルで被災したけど、幸いに食事も震災のあった次の日から全て普段通りの生活をさせて頂き、食事も取らせて頂いた。ホテルの従業員の皆さんが被災してつらい思いをしている中、我々に対して手厚くサポートしてくれた。試合をできなかったことは本当に残念だが、我々は多くの人に支えられてサッカーができていると感じることができた。今後のサッカー人生にも生きたと思います」

 札幌から大阪に移動した後には台風21号の影響により、練習会場が変更されていた。「当初はJ-GREEN堺で練習を行う予定だったけど、台風の影響で施設が使えなくなってしまって、急遽ガンバ大阪の練習場を使わせて頂いた。そういうたくさんの方々に支えて頂いて今日試合をすることができた」。その後改めて、「今回の試合にあたり、これまでサポートして頂いたすべての皆さまに感謝をもう一度申し上げたいと思います。ありがとうございました」と重ねて感謝を強調した。

 また、同試合で森保監督は、自身が得意としている3-4-2-1のフォーメーションではなく、4-4-2を採用した。この理由については「いろんな形に対応してほしい」と語り、次のように続けた。

「対応力を選手たちに持ってほしい。柔軟にやれる考え方を持って、臨機応変にやってほしいことも含めて今日の形にした。しかしながら、サッカーをやる上での原理、原則はどのシステムでも攻撃も守備も変わらないと思う。そこを選手たちが理解してくれて今日プレーしてくれた」

 2018 FIFAワールドカップ ロシアではコーチの一人として、チームに帯同していた森保監督は、「西野(朗)監督から本当に多くのことを学ばせてもらった。そのことをこの先も貫いていこうと思う」とシステムにはこだわらず、臨機応変にチームを作っていく考えであることを明かした。

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