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“世界”を知る長友が柴崎・中島らに求めるもの「すごい選手っていうのは…」

2018.03.28

ウクライナ戦にフル出場した長友佑都 [写真]=AMA/Getty Images

「ワールドカップにすべてを懸けるんだという強い気持ちをどれだけ持てるか」。DF長友佑都(ガラタサライ)は、自分自身を含めた日本代表メンバーに、改めて決意を求めている。

 日本代表は27日にウクライナ代表と対戦し、1-2で敗れた。これで欧州遠征は1分け1敗に終わり、2018 FIFAワールドカップロシア本大会に向けて不安が残る結果となった。

 次の代表戦は5月30日のガーナ戦。それまでの2カ月間で個々がクオリティを上げなければ、本大会で成功をつかむのは難しいだろう。ただ、過去2回のW杯に出場し、インテルではチャンピオンズリーグを経験している長友は、「腹をくくらないと成長はない」と、気持ちの部分がより重要になると主張する。

「個のクオリティはあと何カ月かでどれだけ高められるかわからない。まずは『W杯で勝つんだ』と、腹をくくらないと成長はない。腹をくくっている選手がどれだけいるか、W杯にすべてを懸けるんだという強い気持ちをどれだけ持っているか。それは僕自身ももう一度、自問自答したいですし、クラブに帰ってからも示したいです」

 この日先発出場したMF柴崎岳(ヘタフェ)や、今回の2試合でインパクトを残した中島翔哉(ポルティモネンセ)には、直接その想いを伝えたという。

「岳とは直接二人で話したし、翔哉とも話しました。ああいう選手が堂々とプレーしなきゃいけないと思うんですよね。若くはないので、サッカー界で言うと。だからああいう選手が堂々と、自分が中心なんだという気持ちでやってほしいし、その強いパーソナリティを発揮してほしいんです」

 それは“世界”を知る長友だからこそできるアドバイスだ。「すごい選手、世界で活躍できる選手っていうのはパーソナリティが別次元。僕も世界に出てやっている中でいろんな人を見て、すごい選手っていうのはもうパーソナリティの部分でレベルが違うんです。だからこそどんな状況でもブレない、どんな状況でも自分の技術、能力を発揮できる。まずはその人間的なもの、自分の中で持っている柱の部分がどれだけ強いかっていうのが大事になってくると思います」

 各々が「腹をくくって」クラブへ戻り、残りのシーズンで強いパーソナリティを身につける。それなくして、W杯での勝利はないのかもしれない。

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