「ピンチはチャンス」だと語る長友佑都
日本代表は25日、27日のウクライナ戦に向けてベルギーにて調整を行った。
今、長友佑都(ガラタサライ)の脳裏によぎるのは、2010年の記憶だ。岡田武史監督に率いられた日本代表は親善試合で結果を残せず、不安を抱えたままワールドカップに臨んだが、本田圭佑の1トップが功を奏しベスト16入りを果たす。
「確かに2010年の時と僕自身も似ていると思っています。チームの状態とか、その周りの雰囲気とか。批判の受け方も含めて似ていると思います」
日本代表は11月の欧州遠征で2連敗。23日のマリ戦もドローに終わり、ワールドカップに向けて少なからず不穏な空気が漂っている。長友は「不安を抱きすぎてネガティブになりすぎたり、選手間で信頼を失ってしまうことが一番怖い。そこだけは失わず前に進みたい」と言葉に力を込めた。選手たちに「危機感」があることも事実だと言うが、長友は「この状況から逆転できるものが揃っているんじゃないかなと。僕は思っていますけどね」と語る。
「食事会場でも常に『どうやったらうまくいくのか』『どうやってこの壁を乗り越えるか』を一人ひとりが話している。だから、この状況は必ずプラスになると思う」
長友は今年1月、長年在籍したインテルからガラタサライへの移籍を決断。現在は新天地で左サイドバックのポジションを確固たるものにしている。「僕のサッカー人生はピンチをチャンスだと考えてずっとやってきた。今回の移籍もそうですけど、僕はチャンスだとポジティブに捉えたいです」と前だけを見据えた。
By サッカーキング編集部
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