日本代表が豊田スタジアムで練習を実施。原口は別メニューで調整を続けた [写真]=三浦彩乃
6日のニュージーランド戦は欠場する見通しとなった。「ちょっと残念ですね」。MF原口元気(ヘルタ・ベルリン)の口調からは悔しさがにじみ出ていた。
試合前日になっても痛みが引かなかった。合流初日の3日に左足もも裏に張りを訴えた原口。この日の午前中には豊田市内の病院で検査を受けたが、「出血はしていなかった」という。
好調だっただけに、自然と悔しさがこみ上げる。1日のバイエルン戦では、切れ味鋭いドリブルでゴールをアシストしていた。「久しぶりにサッカーを楽しめていたので、ここでもそういうサッカーをしたかった」。少し寂しそうな表情で「サッカーできないのは久しぶりなので、ちょっとつまらないですけど」とこぼした。
ロシア・ワールドカップへの準備はすでに始まっている。今回の親善試合を個人のアピールの場と位置付ける選手が多い中で、焦りもあるだろう。原口は自分に言い聞かすようにこう続けた。
「明日は試合を見ることになるけど、勉強することはたくさんある。僕のポジションで出た選手のいいところやうまくいったプレーを勉強したい」
実際にプレーできなくても、イメージを膨らますことは可能だ。それでもピッチに立ちたいという原口の気持ちは強い。「まだ可能性はあるので、やれることをやるだけ」と、10日のハイチ戦を見据えた。