ランニング時には大津高校の後輩である植田とリラックスした表情で話す場面も [写真]=三浦彩乃
練習前のグラウンドには、やや緊張した面持ちで指揮官と向き合う車屋紳太郎(川崎フロンターレ)の姿があった。10月6日と10日にキリンチャレンジカップを戦う日本代表が、豊田市内で合宿を開始。候補合宿を除けば初招集のサイドバックは、「寄せやデュエルする部分」を強く要求されたという。
ロシア・ワールドカップまであと9カ月。本人は「正直、この段階で呼ばれるとは思っていなかった」と謙遜するが、アピールすることは忘れていない。「これまでは『自分がこの舞台(ワールドカップ)に!』とは考えていなくて、客観的に試合を見ていたけど、自分の目の前にチャンスが少なからずあるので、そのチャンスをつかみたい」。巡ってきた好機をみすみす逃してなるものか。車屋は静かな闘志を燃やしていた。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はメンバー発表時に「2試合とも違ったメンバーになる予定」と語っており、出場機会が回ってくる可能性は高い。車屋は「監督が求めている守備で戦う部分は絶対にやらないといけないし、フロンターレでやっている攻撃的な部分も出したい」とイメージを膨らませた。
By サッカーキング編集部
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