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9度目のW杯に挑むビーチサッカー日本代表、ドイツに2連勝し決戦の地に出発

2017.04.18

W杯前、最後の調整試合でビーチサッカー日本代表はドイツ代表に2戦2勝

 4月15(土)、16日(日)に、ビーチサッカー国際親善試合、日本代表vsドイツ代表が沖縄県西原町で開催され、日本はワールドカップ初戦の相手ポーランドを想定したドイツに2戦2勝し、決戦の地バハマへと旅立った。

 日本代表は3週間前にアジア予選を終えたばかり。さらにハードなフィジカルトレーニングを積み、ドイツ戦前日から徐々に負荷を落とし、W杯初戦に合わせコンディション調整を行っていた。一方のドイツ代表は、5週間前に準備を始め、この戦いには2人の新メンバーを呼び、試合前々日に沖縄入り。西原きらきらビーチには、国際基準のピッチが作られ、選手たちを迎えた。

◆第1戦


 試合前には、代表100試合出場を達成した(2月13日タイ5ビーチサッカー選手権2017 ハンガリー戦)GK照喜名辰吾にJFAフットサル委員長の北澤豪氏からお祝いの花束が贈られ、照喜名が感謝の気持ちとW杯への意気込みを語ると大きな拍手が沸き起こった。

 午後2時キックオフ。序盤からゴールを狙っていく日本のプレーに、詰めかけた子どもたちの歓声が上がった。技術や切り替えの早さで勝る日本だったが、第1ピリオド終盤、ドイツにロングシュートから先制を許してしまう。だが、日本は練習していた形で、スローインから大場崇晃がオーバーヘッド。こぼれ球を山内悠誠が決めてすぐに取り返し、1-1で第1ピリオドを終えた。

 第2ピリオドは開始早々に大場がPKを得て、これをしっかりと決めてリード。だが直後に、今度はドイツが練習していた形でCKから得点を決め、振り出しに。15分にはCKから、茂怜羅オズの上げたボールを飯野智之がボレーで決めて、3-2のリード。さらに、赤熊がオーバーヘッドでゴールし、観客を沸かせた。守備では、「決定的な場面でセーブすることをテーマにやってきた」GK照喜名が、いい反応で相手FKを阻止。16分には、CKから赤熊がヘッドで合わせ、この日2点目の活躍。22分には後藤がゴールし、6-2で第2ピリオドを終えた。

 第3ピリオドは、点差が開いた中での戦いとなった。開始1分、茂怜羅がこぼれ球を振り抜きリードを広げると、32分には原口のシュートのこぼれ球を後藤が決めて8-2。その後、ドイツのキャプテン、オリバー・ロムリッヒに得意のオーバーヘッドを決められ1点を返されたが、後藤がFKを決めてハットトリックを達成。第1戦を9-3の大差で終えた。マルセロ・メンデス監督は、「先制されたことで最後まで集中を切らすことなく戦うことができて、いい結果につながった」と戦いを振り返り、北澤氏は、「W杯ではいろいろなことが起こる。選手たちがピッチの中で対応できていた。選手たちはすごく意識が高く、いい状態だと感じた」と、本番での選手たちの活躍に期待を膨らませた。

◆第2戦

 ドイツとの親善試合2日目、前日までの雨予報が変わり、天候に恵まれた中でのキックオフとなった。会場には600人を超える観客が集り、ビーチに設置されたスタンドが埋まった。ノリのいい音楽が流れ、6度のW杯出場経験のある河原塚毅氏がDJとともにわかりやすい解説で会場を盛り上げた。

 日本は2分、小牧正幸からパスを受けた後藤が豪快なオーバーヘッドを決めて先制に成功。1戦目より気持ちを入れて挑んできたドイツを相手にいい入りをした日本だったが、FKですぐに同点にされる。だが落ち着いたプレーで、茂怜羅が逆サイドに展開すると、小牧がダイレクトで合わせ追加点を奪って、チームワークの良さを見せつけた。さらには茂怜羅が自陣のゴール前でボールを拾うと、スタンドの観客一人ひとりに見せるようにドリブルでボールを運び、GKの前でバウンドさせるシュートでゴールを決めて、個人技の高さも示し、3-1とリードを広げた。

 6分にはGK照喜名のシュート性のパスを赤熊がつないで、最後は原口が決め4-1に。8分にはFKで1点を返され再び2点差とされるが、その後得点を許さず4-2で第1ピリオドを終えた。

 第2ピリオド、元チームメイトの後藤とドイツのキーマンである8番のオリバーが激しいマッチアップを繰り広げ、日本はシュート10本、ドイツは6本打ったが、スコアを動かすことはできず最終ピリオドを迎えた。

 29分、ボールを奪われると、でこぼこした砂にバウンドさせるシュートを打たれ、1点差に迫られた。

 代表復帰しW杯への強い思いを持ったベテランの山内が、この状況を打開。前線で相手GKに粘り強くプレッシャーをかける。すると、GKのボールをブロックして奪い、無人のゴールに蹴り込んで5-3で決着をつけた。

 試合後には、W杯に出場する日本代表チームとW杯で審判を務める波多野祐一国際審判員の壮行セレモニーが行われ、波多野審判員とマルセロ・メンデス監督が挨拶。W杯へ旅立つメンバーに、スタンドから大きな拍手が送られた。沖縄のビーチで勇気をもらった日本代表チームは、4月18日から現地で調整を行う。

 対戦したセバスティアン・ウルリッヒドイツ代表監督は、「日本はレベルの高いチーム。自分たちは昨夏ポーランドと試合をして6-2で勝っているので、普段通りの日本の力を出せれば問題ないだろう」とコメント。マルセロ・メンデス監督のもと、勝つために2年間準備をしてきた日本代表が、いよいよW杯の舞台で世界と戦う。

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