紅白戦を終えて、左SBに入った舩木翔(左)と言葉を交わす杉岡(右)
J2の舞台で早くも存在感を示している高卒ルーキーのDF杉岡大暉。7日から開始したU-20日本代表候補合宿に、「しっかりとチャンスをつかみ取る」という強い気持ちで乗り込んだ。
1年時から名門・市立船橋高校の主力を担ってきた杉岡は、今季から湘南ベルマーレに加入すると、2017明治安田生命J2リーグ開幕戦でいきなりプロデビューを果たした。第2節のザスパクサツ群馬戦ではプロ初ゴールを決めてチームの連勝に貢献。上々のスタートを切ったと言えるだろう。
「試合に出れば、必然的にこっちに来られると思っていた」
杉岡が代表候補合宿に招集されたのは、昨年8月のSBSカップ国際ユースサッカー大会以来。ピッチで自らのプレーを見せ続けること、そして結果を残すことがメンバー入りにつながると信じて練習に励んできた。
ただ、U-20日本代表候補と湘南ではシステムが異なる。湘南では3バックの左DFに入っている杉岡が、この日の練習では4-4-2の左センターバックに入った。「3バックの時と違い、センターバックはあまり前に運べない。攻撃参加も自分の持ち味なので、もっと前に行けるほうがいい」とセンターバックの難しさを口にしつつ、「こっちはこっちでしっかり合わせてやらないといけない」と意気込む。
今回の合宿は2日間とアピール期間が短い。8日に行われるFC東京との練習試合で、「ビルドアップの時に得意とする左足のキックで展開できるようにしたい」と持ち味を存分に発揮し、5月に開幕する2017 FIFA U-20ワールドカップのメンバー入りを目指す。
取材・文=高尾太恵子
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部