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日本、清武PK&原口4戦連発で首位サウジ撃破!W杯出場に貴重な勝ち点3

2016.11.15

 2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選の第5戦が15日に行われ、日本代表はホーム(埼玉スタジアム)でサウジアラビア代表と対戦した。

 最終予選4試合を終え、日本は2勝1分け1敗の勝ち点7でアジア地区プレーオフ圏内の3位に位置している。一方、首位のサウジアラビアは3勝1分けの勝ち点10で首位。この試合で引き分け以下に終わると、グループ2位以内の通過が厳しくなる。6大会連続のW杯出場に向けて、なんとしても勝ち点3がほしい一戦となる。日本の先発メンバーはGK西川周作、DF酒井宏樹、DF吉田麻也、DF森重真人、DF長友佑都、MF山口蛍、MF長谷部誠、MF清武弘嗣、FW久保裕也、FW原口元気、FW大迫勇也の11名。MF本田圭佑とMF香川真司はベンチスタートとなった。

日本代表

日本のスターティングメンバー [写真]=Getty Images

 試合は開始早々から日本がチャンスを作る。2分、大迫のポストプレーから清武が抜け出し、エリア手前から右足シュート。ここはGKモハンメド・アルオワイスにキャッチされたが、日本がいい形でファーストシュートまで持ち込んだ。

 その後も日本がボールをキープし、サウジアラビアがカウンターを狙う構図となる。18分、サウジアラビアは左サイドからタイシール・アルジャッサムとモハンメド・アルサハラウィがパスをつなぎ、ゴール前まで攻め上がる。最後はアルサハラウィがシュートを放ったが、GK西川を脅かす場面とはならなかった。

ファウルをめぐって両チームがヒートアップする場面もあった。 [写真]=Getty Images

ファウルをめぐって両チームがヒートアップする場面もあった。 [写真]=Getty Images

 徐々に日本がチャンスの数を増やす。20分、カウンターから原口がドリブルでエリア手前まで持ち上がると、エリア内でパスを受けた大迫が相手DFを背負いながらターンしてシュート。しかし、ボールはやや勢いがなく、GKにキャッチされてしまった。さらに22分、右サイドでボールを持った清武がオーバーラップした酒井宏へパス。酒井宏がマイナスの折り返しを送ると、久保が右足ダイレクトシュートを狙った。しかし、ややコースが甘く相手DFにブロックされてしまった。

 39分、左サイドでボールを受けた長谷部が前線へ浮き球のパスを送る。斜めに走り込んだ久保のトラップがやや大きくなると、これに反応した大迫が右足シュートを狙ったが、ここは枠を大きく外してしまい、決定機を生かすことができなかった。続く42分、前線の大迫がボールをキープすると、こぼれ球を拾った原口がドリブルからミドルシュート。しかし、ここはわずかに枠の上に外れた。しかし、直後の44分に右サイドの久保がクロスを上げると、相手DFがブロックしたこぼれ球をエリア内の清武がシュート。これがアブドゥルマレク・アルハイブリの手に当たったとして日本がPKを獲得する。キッカーの清武が落ち着いてゴール左下に決め、日本が先制に成功した。このまま1-0でハーフタイムを迎える。

 日本は後半から久保に代えて本田を投入した。48分に清武が倒されてFKのチャンスを獲得。清武のクロスから本田がチャンスを迎えたが、相手DFの必死の守りもあり、シュートにはつながらなかった。53分には左サイドを駆け上がった長友の折り返しを本田がダイレクトで合わせたが、ここは相手DFにブロックされてしまった。一方、サウジアラビアは57分にUAE戦で得点を挙げているフハド・アルムワッラドを投入した。

 62分、日本はカウンターから原口がドリブルで持ち上がってミドルシュートを狙ったが、ここは惜しくもGKにキャッチされてしまった。65分には先制点を挙げた清武を下げ、香川を投入した。その後はややサウジアラビアのペースとなったが、日本が前線からの守備でチャンスを作る。72分、左サイドの原口がインターセプトからドリブルで駆け上がる。エリア左横から鋭く低いクロスを入れると、本田が合わせたが、ここは相手DFがブロックした。

 その後も日本が追加点を狙う。77分、右サイドでサイドチェンジのパスを受けた酒井宏が、エリア内の本田へラストパス。本田が切り返して左足でシュートを放ったが、GKワリード・アブドゥラーがなんとか防いだ。直後の80分、左サイドでボールを持った本田が長友へパスを出すと、長友が中央へ折り返す。ニアの香川は触れなかったが、後ろの原口がゴール左下に沈め、日本が貴重な追加点を奪った。原口は日本代表史上初めてのW杯最終予選4試合連続ゴールとなった。

 しかし、90分にサウジアラビアが反撃。右サイドのナシル・アルシャムラニのシュートを一度は西川が防いだが、こぼれ球をオマルイブラヒム・オスマンが押し込んだ。長友がで1点を返した。

 このまま日本が2-1でサウジアラビアを下して勝ち点で並んだが、得失点差でサウジアラビアを上回ることはできなかった。このため、暫定でサウジアラビアが首位、日本は2位となっている。日本は6大会連続のW杯出場に貴重な勝ち点3を得る形となった。

 W杯アジア最終予選の第6戦は来年3月23日に行われ、日本はUAE(アラブ首長国連邦)代表と、サウジアラビアはタイ代表とそれぞれアウェーゲームに臨む。

【スコア】
日本 2-1 サウジアラビア

【得点者】
1-0 45分 清武弘嗣(PK)(日本)
2-0 80分 原口元気(日本)
2-1 90分 オマルイブラヒム・オスマン(サウジアラビア)



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