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松木が“監督”目線でハリルを直撃…メディアからの批判、世代交代、大一番サウジ戦への決意

2016.11.15

 テレビ朝日系で毎週土曜日深夜0時15分から放送しているスポーツ・報道・情報番組『TOKYO応援宣言』。11月12日深夜放送では、応援ナビゲーターを務める松木安太郎さんが、サッカー日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督を直撃した。

 お茶の間でもすっかり「サッカー解説者」というイメージが定着した松木さんだが、Jリーグが開幕した1993年、日本サッカーの創世記に“常勝軍団”ヴェルディ川崎(当時)を率いて、チームを2年連続の日本一に導いた経験を持つ。そこで今回、松木氏は“解説者”ではなく、“監督”目線でハリルホジッチを直撃。指導者同士だからこそ聞ける悩みや、監督同士だからこそ耳が痛くなる質問をぶつけた。

監督である以上、批判を受け入れる

開口一番、松木さんがぶつけた質問は「日本代表監督として、メディアから受けるプレッシャーについて」。松木自身もかつて、三浦知良やラモス瑠偉などスター選手を数多く擁する常勝軍団の監督として、常に多くのメディアのプレッシャーを感じてきた。

松木安太郎 僕も若いころ監督をやっていて、ずっと勝っているチームだったんですね。悪い試合があるとすぐにメディアに叩かれるという状況でした。メディアのプレッシャーがありますけれど、その辺についてはいかがですか?

ハリルホジッチ 1試合負けたことで多くの批判にさらされたことには、正直、少し驚きました。ただ、監督である以上、批判を受け入れなくてはいけない。私は決して動揺はしていないし、残りの試合を全て勝ちに行くだけです。

メディアや解説より選手のコンディションを分かっているのは、私

日本代表の主力である海外組の多くが所属クラブで出場機会を得られず、日本代表でもベストパフォーマンスを発揮できていない。指揮官は、これらの選手をどう捉えているのか。

松木安太郎 今、ベテランの選手がたくさんいます。フィジカルコンディションも不安定な選手がいます。どうやって、起用していくか監督のプランを聞かせてください。

ハリルホジッチ メディアや解説の方より選手のコンディションをよく分かっているのは、私なんです。所属クラブであまりプレーできていない本田圭佑(ミラン)、香川真司(ドルトムント)、岡崎慎司(レスター)、清武弘嗣(セビージャ)、長谷部誠(フランクフルト)、吉田麻也(サウサンプトン)を代えようとしても、(今の日本代表においては)それは不可能です。なぜなら、試合に重要なのはメンタル面だからです。いいプレーをして勝利をつかむムードを選手たちが作らなくてはいけない。そのためには、経験のある選手たちがまだチームに必要なんです。

若手にはベテランからポジションを奪う強い覚悟を持ってほしい

ハビエル・アギーレ、ハリルホジッチと監督に代わっても、主力選手の顔触れはブラジルW杯と大差はない。現在、彼らの年齢は20代後半から30代前半が多く、ロシアW杯までには更なる「世代交代」が必要となる。今回、サウジアラビア戦へ向けたメンバーに、若手を加えたハリルホジッチ監督。そこにはどんなプランがあるのか―――。

松木安太郎 やはり、今のままだと年代が高い。もっと若い世代が必要になってくると思います。その辺については、どうお考えですか。

ハリルホジッチ 若い選手の話を聞いてくれて嬉しいです。今回、久保裕也(ヤング・ボーイズ/22歳)、大迫勇也(ケルン/26歳)、齋藤学(横浜F・マリノス/26歳)、井手口陽介(ガンバ大阪/20歳)のように若くて才能のある選手をよびました。若い選手にはベテランからポジションを奪う強い覚悟を持ってほしい。オマーン戦では、そのチャンスを若い選手に与えたいと思っています。


 11日のオマーン戦では、監督が名前を挙げた大迫が2ゴールという結果を残した。松木さんは「素晴らしかったですね。本当に今後が楽しみですよね」と話し、2点目のゴールシーンを解説。「縦に出たボールを大迫選手が最後きっちり決めるシーン、動き、相手DFとの駆け引きが見事。縦パスをトラップした瞬間に、マークしているDFはシュートを打たれてはいけないためコースを消しにいきます。ところが、完全に相手DFの裏をついてゴール。この一連の動きは、調子の良さを物語っている」と太鼓判をおした。

勝利への強い気持ちを選手たちに伝えたい


15日に迫ったグループ首位サウジアラビアとの大一番、ハリルホジッチ監督は「絶対に勝つ」と宣言した。

ハリルホジッチ サウジアラビア戦は絶対に勝つ気持ちでいます。勝つ、勝つんだ。この勝利への強い気持ちを選手たちに伝えたい。

松木安太郎 僕も勝つのが大好き。ロシアワールドカップ出場を心から願っています。メルシー。

ハリルホジッチ メルシー。


 VTRが終わってアナウンサーにハリルホジッチ監督の印象について聞かれると「日本代表の事を本当によく考えているなと感じる」と松木さんはコメント。オマーン戦で2ゴールを決めた大迫選手のサウジアラビア戦での起用は「僕は先発で使うべきだと思います」と力強く断言した。

 日本のW杯出場を占う注目の一戦「2018FIFAワールドカップロシア アジア最終予選 日本×サウジアラビア」は、テレビ朝日系で11月15日(火)19時00分から放送する。

◇番組名
TOKYO応援宣言 / テレビ朝日系列
◇放送日時
毎週土曜日 深夜0時15分~

土曜日の夜はテレビ朝日スポーツにしかできない「応援スタイル」で東京オリンピック・パラリンピックを盛り上げるとともにその日の最新スポーツ&報道ニュースまで丸ごとカバー!

HP:http://www.tv-asahi.co.jp/tokyosengen/
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