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80分過ぎまで交代カード切らず ハリル「プレッシャーに負ける不安があった」

2016.10.12

オーストラリア戦では80分を過ぎるまで交代カードを切らなかったハリルホジッチ監督 [写真]=Getty Images

 11日に行われた2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選第4戦で、オーストラリア代表とのアウェーゲームを引き分けで終えた日本代表。試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が記者会見に臨んだ。

 日本は、ハリルホジッチ監督が「相手にわざとポゼッションをさせて、得点を取る可能性があることは最初からわかっていた」と話した通り、開始5分に相手ボールを奪ってのカウンターから原口元気(ヘルタ・ベルリン)が決めて先制に成功した。

 だが、その後は押し込まれる時間が続くと、53分にPKから失点。試合後に「ペナルティをやられてしまったというフラストレーションはまだ溜まっています」と不満を口にしていた指揮官だが、会見では「同点ゴールに関してはコメントしない」と口を閉ざした。

 追いつかれてからは守備に回る時間が続いたことで、特に前線の選手には疲労の色が見えた。しかし、ハリルホジッチ監督が最初の交代カードを切ったのは81分。それも、小林悠(川崎フロンターレ)が足を痛めたため、急きょ、清武弘嗣(セビージャ)を送り込むといったものだった。その後、84分に浅野拓磨(シュトゥットガルト)、後半アディショナルタイム2分に丸山祐市(FC東京)を投入したハリルホジッチ監督は、この試合の交代策について、こう説明している。

「同点にされたことで、少し試合のビジョンを変更せざるを得なかった。何人かの選手は確かに疲れていた。ただ、オーストラリアはCKかFKからしか点が取れないので、そこの管理をする選手が必要だった。本田(圭佑=ミラン)と小林には、FK(の守備)での役割を与えていた。齋藤(学=横浜F・マリノス)や浅野だと経験がないぶん、プレッシャーに負ける不安があった。もしかしたらもっとフレッシュな選手を入れるべきだったかもしれない。危険なのはFKだけだったので、特に丸山はFKのためのタクティクスチョイスだった。それ以外に何かできたかは分からない。オーストラリアはアジアチャピオンなので、それほど多くのリスクは取れない」

 また、「本田の調子が良ければ勝てた」と話していた点についても改めて言及。同選手が重要な存在だと強調した上で、「留意すべきは(ミランで)プレー時間が少ないことだ。フィジカルパフォーマンスについては楽観的ではない」と述べ、本田を含め、所属クラブで出場機会を確保できていない選手には「『ポジションを確保して、そして試合回数を増やしてくれ』と言った」と要求したことを明かしている。

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