愛知県内でトレーニングを行った原口元気 [写真]=武藤仁史
6月3日と7日に行われるキリンカップに向け、日本代表が30日より愛知県内で合宿をスタートさせた。
今合宿に先立ち、前日まで実施された欧州組の強化合宿にも参加していたFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)は、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督との面談で自身が求められている役割について「ハッキリわかった」と強調した。
3月29日に行われた2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選のシリア代表戦では、負傷したMF山口蛍(ハノーファー)に代わって、後半途中からボランチで出場した原口。本職ではないポジションでのプレーだったが、「前回はもう練習でもボランチってわかっていたんで」と振り返ると、「でも、さらに細かくというか、何を求めているかっていうところまでハッキリわかったので」と、指揮官の要求がより明確になったと話す。
キリンカップに向けては、「もう結果を残すことだけですね。そのための準備、攻撃でも守備でも監督が目指しているものを出せるように、それプラス結果を出せるように」と意気込むと、「ボランチで出てもサイドで出ても、ボールを取るところと、取ってから(前に)出ていくところっていうのは意識してやりたいなと思います。やっぱり推進力であったり、ボール運ぶところっていうのは求められているところではあるし」と、自身の長所を活かしてプレーしたいと主張した。
得意とするサイドではなくボランチでの出場でも問題はないようで、「年齢も25ですけど、またここにきて新しいポジション、新しい役割を任せられて、自分としても面白い部分はすごくあるし、いろいろ発見できますよね」とポジティブに捉えている。
ハリルホジッチ監督からは、FW岡崎慎司所属のレスターで優勝の立役者となったフランス代表MFエンゴロ・カンテのプレーを参考にするようにと指示があったようで、「『カンテは見とけ』みたいな(笑)。ああやってボールを取って(前に)出ていくところとかはすごくいい選手だと思うし、取るだけじゃなくて、やっぱりプラスアルファ。バランスとか守備だけを考えていたら僕を使う必要はないと思うし、プラスアルファを出せるようなボランチは考えていますけど」と述べた。
ただ、ここまでボランチについて語った原口は最後に、「前でも出たい」という気持ちも明かし、「ボランチの話ばっかりですけど、FWで呼ばれていますからね、僕(笑)」と、前線でのプレーにも意欲を見せている。