28日にシリア戦の前日練習を行ったGK川島永嗣 [写真]=兼子愼一郎
2次予選の2戦ではメンバー外と目されていたGK川島永嗣(ダンディー・U/スコットランド)が29日のシリア戦でベンチメンバーに入った。
アフガニスタン戦の前日会見でヴァイッド・ハリルホジッチ監督も「永嗣はここでプレーするために来たのではない。キックをするのに痛みがある。ここに来たのはディスカッションするため。23人の中に入るとは考えていない」とメンバー外を明言していた。
ベンチで試合を見届けるのは2015年3月27日、キリンチャレンジカップ2015のチュニジア戦(大分)以来。川島は試合後に「長かったですけど、またここに戻って来れたということは自分にとって非常に大きいこと」とコメント。2戦連続で5-0と大勝したチームに対しては「これが日本代表のスタンダードだと思う」と話した。
また、南アフリカ、ブラジルと2度、アジア最終予選を戦った川島は「今日は点を取るためにゴールに向かうシーンが多かった。リスクを負った分、ピンチも多かったと思います。最終予選になればカウンターの質も違うし、そういうところでゲームの展開は変わってくる。スタンダードの部分は維持しながら自分たちでもっと修正してかなきゃいけない部分はあるのかなと思います」と語った。
西川周作(浦和レッズ)や東口順昭(ガンバ大阪)の台頭により、一つのポジションを巡る争奪戦は熾烈を極める。それでも百戦錬磨の守護神は「焦りは特にないですね」と言う。
「自分のやることは変わらないし、やっぱり自分が長くやってきた分、チームに還元できることはあると思う。その部分は変わらないと思うし、自分には自負があるので。続けてやっていくだけだと思います」
自分のために。何より日本代表のために――。厳しい最終予選に駒を進めたチームに頼れる男が戻ってきた。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト