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ACLで苦しむJリーグ勢…ハリルが日本サッカーに警鐘「目を覚まさないと」

2016.03.03

ACLのFCソウル戦で敗れたサンフレッチェ広島 [写真]=Getty Images

 日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が3日、7日から9日にかけて千葉県内でトレーニング合宿を行う日本代表候補メンバー26名を発表した。

 ハリルホジッチ監督はJリーグチームの戦いについて言及。「第1節のJリーグを見ました。個人的なことを言うと、見た試合は昨シーズンよりかなりレベルが上がり、プレースピードもかなり向上していて、ほとんどの選手がもっとやりたいという気持ちを前面に押し出していました」と、2016明治安田生命Jリーグの開幕戦での戦いに一定の満足感を示した。

 一方で、「十分かどうかというのはACLの結果を加味しなければいけない。特にオーストラリアとの試合を見ました。韓国のクラブ、中国のクラブともやっているわけです。そこでの結果はまだ喜ばしくないことを考えると、まだまだリズムを上げなきゃいけないのかなという気がしますね」と、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)での戦いで苦戦を強いられていることについては注意喚起をした。

 さらに、ここ数年間の日本サッカー全体についてまで話は広がり、「まずこの4~5年の結果を考慮しないといけないですね。A代表の話をすると、4~5年前はFIFAランキング22位とかだったが、今は50位台ですよね。数年かけてそういう状況に陥っているということです。つまり、クラブ単位でも海外のクラブと比較すると少し落ちていると思います」と、日本サッカーが停滞期にあると明言した。

 実際にACLでの日本クラブの戦いを視察した同監督は、「昨日のガンバで言えば、パワーで困難な状況に陥っていた。プレーのスピードでもそうです。オーストラリアのチームはフィジカル的にかなり強いチームでしたし、ダイレクトプレーをかなり使ってくる。空中戦も強く、FKでやられてしまいましたね。広島対FCソウルも見ましたが、FCソウルはかなり速いスピードでワンタッチを使ってきました。中国のチームも向上していて、外国人選手を取ることで、違いを見せつけるようになるかもしれないですね」と具体的に各国クラブの特徴を分析した。

 また、「今、そういった状況に対して、日本のチームがレベル下がってしまっているんじゃないかと思う。そのためにいろんなところで危険性を発信しています。我々は目を覚まさないといけない。何回も合宿をするのはメッセージを出さなければいけないという思いからです」と、改めて日本サッカーに警鐘を鳴らし、合宿の意図を説明した。

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