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リオ五輪出場へ強い気持ちを語る岩波「チームが勝つために体を張りたい」

2016.01.13

昨年5月の日本代表候補合宿に参加した岩波 [写真]=小林浩一

 U-23日本代表は13日にAFC U-23選手権カタール2016(オリンピック・アジア最終予選)のグループステージ初戦でU-23北朝鮮代表と対戦する。

 守備陣の要として最終ラインを支えるヴィッセル神戸DF岩波拓也は「まずは無失点で」と守備に重点を置きつつも、「アジアはセットプレーのマークも甘い国が多い」と分析し、「個人的に本番で決めているイメージというか、本番に強いタイプなので、一発決められれば楽になる」と虎視眈々とセットプレーから得点を狙っている。

 岩波が「この世代は大会があまりなかった」と話すように、現在の代表の主力を担う世代は、U-20ワールドカップ出場を逃すなど国際舞台での経験が少なく、招集期間の短い代表戦ではあまり上手く話し合いができていなかったという。それでも代表戦や石垣島合宿などを経て、積極的にコミュニケーションをとるようになり、「一次予選のときも少しはありましたけど、そこに比べればだいぶ増えたし、まとまりはさらに深まっている」と日に日に結束が高まっていることを明かした。

 ディフェンスラインから人一倍声を張り上げる岩波に呼応するように、選手一人ひとりが声を掛けあうようになり「みんな勝ちたいという気持ちが出てきたら、そういう声も出てくるんだな」と岩波もチーム全体の成長を感じている様子。

 その背景にあるのは2012年のAFC U-19選手権。日本は準々決勝でイラク代表に敗れ、前述の通りU-20W杯の舞台を踏むことはできなかった。しかし、それが今ではバネとなっているようで「すごく後悔しているし、そういう気持ちがあるからこそ負けたくないという思いはみんな強いと思う」とそれぞれの気持ちを高ぶらせている。

 初戦で対戦する北朝鮮については個人的にもモチベーションが上がると話し、「日本にとって負けてはいけない国」と明言。昨年のEAFF東アジアカップ2015や、FW南野拓実らが参加したAFC U-19選手権2014で日本が敗れたことを挙げ、「そういうのも含めて気持ちの部分が大事になる」と最後はメンタルの強さが勝負の分かれ目になると語った。

 いよいよ、リオデジャネイロ・オリンピックの最終予選が始まることで身が引き締まる思いだと述べ、「本当にオリンピックに出たい気持ちがあるので、それをピッチで表現したい」と五輪出場への強い気持ちを吐露。「明日の舞台で躍動したいなと思うし、自分がどう活躍するかはもちろん大事ですけど、チームが勝つために体を張りたい」と初戦で白星を挙げることに全力を尽くすと誓った。

 グループBに入った日本は、13日に北朝鮮、16日にU-23タイ代表、19日にU-23サウジアラビア代表と対戦する。

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