2015.12.20

ハリルが異例のミーティング…遠藤航に求められる五輪世代の底上げとA代表での活躍

遠藤航
都内で行われたミーティングに出席した遠藤航
日本代表から海外まで幅広くフォローするフリーライター。

 11月の2018年ロシアワールドカップアジア2次予選・シンガポール&カンボジア2連戦で年内のゲームが終了した日本代表。次の活動が来年3月のアフガニスタン・シリア2連戦まで空くこともあり、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は20日、国内組26人と英国労働ビザ取得のため一時帰国中の川島永嗣(ダンディー・U)の合計27人を都内ホテルに集めて異例のミーティングを実施。今後に向けてのトレーニング方法や向上すべき点などを今一度、説明した。

「今回のミーティングの目的は将来の道を示すため。我々が次のシーズンに向けて何をすべきか。トレーニングの仕方、向上してほしいことを説明しました。我々の目的はワールドカップへ行くこと。ワールドカップは4年かけて準備しなければいけないものだと考えている。今回、私の方からはタクティックとテクニックの話をし、早川(直樹=コンディショニングコーチ)とシリル(・モワンヌ=フィジカルコーチ)からフィジカルの話をしてもらった。そしてドクターもメディカルについて話してくれました。シーズンオフにはいろんなテストもしてほしい。特に体脂肪は十分な結果が出なかった。最大のパーセンテージを提示したので、そこは注意してほしい」と指揮官が語った通り、いつも通りの細かい要求を選手たちに突きつけた。

「高い意識を持っているやつはリスペクトするけど、そうじゃないやつはフェードアウトしていいと言われた。ヴァイッドは白黒はっきりしてるし、何事もズバッと言ってくれるんで話を聞いていても気持ちがいい」と丹羽大輝(ガンバ大阪)が言えば、槙野智章(浦和レッズ)も「ヴァイッドはいつも愛のある叱咤激励をしてくれる。本田(圭佑=ミラン)選手や香川(真司=ドルトムント)選手とか名前のある選手にもハッキリと『これはダメだ』と言うので、ホントに分かりやすい。今年1年は僕にとっても濃い、成長につながる1年だった」と前向きに評していたが、選手たちも改めて代表強化への意欲を高めた様子だ。

 その熱気を若い世代にダイレクトに伝えなければいけないのがU-22日本代表キャプテンの遠藤航(湘南)。今回はリオデジャネイロ五輪世代唯一の参加者ということで「できればもうちょっと何人かここに来ればよかった」と苦笑した。それでも「1月の五輪最終予選(カタール)で今までやってきたことをやって結果を出し、A代表に入る選手を増やして、リオに向かっていければ一番いい」と語気を強め、自らがリオ世代の底上げをけん引していく強い意思を改めて示した。

 ハリルホジッチ監督も「航は五輪代表にとどまる選手ではなく、A代表で活躍すべき選手」と太鼓判を押していたが、それだけ高い潜在能力の一端は随所に見せてれた。が、カンボジア戦での途中交代に象徴されると通り、攻撃面では課題があるのも事実。そこは本人も認めており「あの交代でボランチとしての物足りなさを感じた。いい守備からいい攻撃につなげるためには、ボランチの推進力やパスの出しどころだったりがすごい重要になってくる。パス出しは自分の一番の特徴ではないけど、何でもできるような選手は求められるし使いやすい。そういうところは五輪予選でも意識して取り組みたいと思います」と攻撃面のテコ入れを図っていく考えだ。

 22日からのU-22代表の石垣島合宿を経て、1月2日には決戦の地・カタールへ出発するが、その前に来季の身の振り方が正式発表される見通しだ。巷では浦和レッズへの完全移籍が既成事実化されているが、本人も「僕は今は何も言えないけど、もともと『スッキリさせてから最終予選』という話だった。とりあえず頑張ります」と一両日中の移籍決定を匂わせる発言をしていた。代表のボランチの先輩・山口蛍(セレッソ大阪)はハノーファー移籍が確実視されており、「蛍君、行くんだ」というアッサリした感想を口にしたが、最終的には彼自身も世界へ羽ばたきたいという思いはあるはず。その野望を果たすべく、今回のミーティングを確実に自身の糧にして、2016年の五輪最終予選と本大会出場、そしてA代表でのレギュラー定着といった階段を着実に上がってほしい。彼ならばそれだけの飛躍を遂げられるに違いない。

文=元川悦子

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