実戦で結果を残した浅野。2点目は相手GKを冷静にかわして流し込んだ
FW浅野拓磨(サンフレッチェ広島)が点取り屋の意地を見せた。29日、U-22日本代表候補はトレーニングキャンプ最終日となるこの日、サガン鳥栖と練習試合を実施。34分から途中出場した浅野が2ゴールを挙げる活躍で、チームの勝利に貢献した。
「このチームではゴールに恵まれていなくて、焦りを感じていました。結果を残さないとこのチームでは生き残れない。FWとして結果を出せたことは良かった」と安堵の表情を見せた浅野。前半アディショナルタイム、浅野は相手DFのボールを奪うと鮮やかなチップキックでネットを揺らした。85分には、相手のバックパスをかっさらうと、ドリブルでゴール前に持ち込み、最後は冷静にGKをかわしてボールを流し込んだ。
浅野は「裏への怖さをもっと出さないといけない」と相手の背後を狙った動き出しを繰り返しながら得点のチャンスをうかがったが、オフサイドを取られる場面もあり、「最後の部分はもっとこだわって、精度を上げていかないといけない。アピールする場でゴールを取れたけれど、満足はできていない」と反省点を口にした。
A代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督も視察に訪れており、試合後はロッカールームで選手たちに「おめでとう。勝つことは大事だ。だからこそオリンピックへ行け」と声を掛けた。浅野も「オリンピック出場は僕らに与えられた課題」とリオ五輪への切符獲得を目標に掲げる。そのためにも、まずは来年1月に行われるリオ五輪アジア最終予選のメンバーに生き残ることが最低条件だが、「ハリル監督も常に見てくれているんだと思った。毎日がA代表に入るための試験だと思いながらやっていきたいし、目指すところはやっぱりA代表でプレーすること」と先を見据える。同時に「そういう意識をチームのみんなが持つことができて、普段から取り組めば、もっともっと良いチームになってレベルも上がる」と意識向上を促した。
By サッカーキング編集部
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