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一週間の移動距離は約1万2000キロ…宇佐美が強行軍を乗り越えて活躍を誓う

2015.10.06

この一週間で約1万2000キロを移動。初練習ではコンディション調整と疲労回復に努めた [写真]=兼子愼一郎

 大阪→中国→大阪→川崎→大阪→ドバイ→オマーン。わずか一週間で約1万2000キロという長距離移動を乗り越え、宇佐美貴史がシリア戦での活躍を誓った。

 オマーンへ到着し、マスカット市内で初練習を行った日本代表は5日、現地で8日に行われるFIFAワールドカップ ロシア アジア2次予選のシリア戦に向けて軽く体を動かす回復トレーニングを実施。週末のリーグ戦と長距離移動を受け、コンディション調整と疲労回復に努めた。

 その中で最もハードな移動を強いられたと思われるのが、宇佐美、米倉恒貴東口順昭ガンバ大阪組だろう。先週水曜(9月30日)にAFCチャンピオンズリーグ準決勝第1戦で広州恒大(中国)とのアウエーゲームを消化し、帰国後の日曜には川崎フロンターレと敵地で対戦。試合後はそのまま大阪へとんぼ返りして関西国際空港で代表チームと合流し、深夜便で経由地を経てオマーンへ移動してきた。

 だが、宇佐美はそんな強行スケジュールにも「(今回は飛行機が)夜中だったので、日本時間のまま移動に入れて割と寝れた。そんなに苦ではなかった」とポーカーフェイス。最高気温が40度近くに達するオマーンの気候にも「思ったよりは暑くない感じはします。日が落ちれば涼しいですし、日が落ちる時間も早いので、そんなには厳しくないかなと思う」と環境への適応力を感じさせるコメントを残した。

 中立地のオマーンで行われるシリア戦の重要度は理解している。「今後を左右すると言ってもいいくらいの試合になる。勝利に貢献したい」と意気込む。そんな宇佐美はグループ首位に立つシリアとの大一番でポイントに「臨機応変さ」を挙げた。

「向こうがどんな戦いをしてくるか分からない。ホームなのでアグレッシブに攻撃的に出てくるかもしれないですし。でも、自分たちがやることは変わらない。今までベタ引きしてくるチームばかりでしたし、少し前に出て来てくれれば戦いやすくなるかもしれないし、そのへんは臨機応変に対応していかないと。相手のサッカーに対してもそうですし、コンディションとか自分の状態、気候とかもそう。どういう状況に直面しても臨機応変に対応していくことが大切だと思います。立ち上がりの5分、10分で相手がどういう戦い方をしてくるかを見て、感じて、それを踏まえてどう表現するか。チームには経験豊富な選手がたくさんいるので、そういうところもしっかり感じられれば」

 中立地とはいえ、日本にとってはアウェーの環境。敵地で相手を勢いづかせないようにする意識と、点を取って勝利に向かう意欲の双方が必要となる難しいゲームになる。そしてライバルを直接対決を叩いてグループ首位の座を奪いたい日本にとっては、勝利が不可欠な試合でもある。臨機応変さを重視しながらも、積極性が求められるゲームだ。本田圭佑ミラン)と南野拓実(ザルツブルク)の合流が深夜になることから全体ミーティングは実施しておらず、シリアに対する分析や狙いも、まだヴァイッド・ハリルホジッチ監督から選手たちには伝えられていない。しかし、継続的に招集されてきた宇佐美だからこそ、指揮官の思いと自身の考えをシンクロさせることができる。

「アウェーだからと言って、引いて守って(相手が)出てくるのを待つサッカーはしないでしょうし、そういうサッカーは監督も求めていないはず。自分たちから積極的にアクションを起こして、主導権を握らなければならない。勝ちにいきながら、そういった自分たちがやってきたサッカーを要求していく形になると思う。まだ具体的に監督から話は出ていないですけど、いつものように高い位置でボールを奪ってからの仕掛けを狙うことになるとは思います」

 日本代表として移動を乗り越えながら戦うのは当然。今回の遠征には南野が初招集され、攻撃陣のポジション争いが再びクローズアップされているが、「競争があるのは当然のこと。改めて競争意識が高まることはない」と、こちらも泰然自若の姿勢を崩さない。

 リーグ戦ではここまで19ゴールを量産しながら、日本代表としては3月31日のウズベキスタン戦で決めた初ゴール以来ネットを揺らすことができていない。今年3月の就任後から全試合で起用しているハリルホジッチ監督の期待に結果で応えたいところでもある。ミックスゾーンでの取材を「個人的にはゴールという結果にこだわっていきたい」という言葉で締めた宇佐美。その積極性に注目だ。

文=青山知雄

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