就任以来最長となる約25分間のミーティングを行ったハリルホジッチ監督 [写真]=青山知雄
文=青山知雄
9日に行われる中国との最終戦に向けて調整を進める日本代表は、7日午前に武漢市内でトレーニングを実施。練習開始前には就任から最長となる約25分間の青空ミーティングを行い、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がJリーグ組に世界で戦うために必要なものと意識を説いた。
手元の温度計が50.3度を示すなど、この日も午前中から強烈な日差しが照りつけた中国・武漢。朝鮮民主主義人民共和国代表、韓国代表と2試合未勝利でEAFF東アジアカップ2015の優勝を逃した日本代表に指揮官の檄が飛んだ。日本サッカー協会の田嶋幸三副会長らも加わった輪の中心で、身振り手振りを交えて熱く話し続けること25分。メンタルの重要さや球際の強さの重要性はもちろん、最後まで走り切るフィジカルや体の強さについても言及した。
韓国戦で日本代表デビューを果たした倉田秋(ガンバ大阪)は、「みんな体が細いし、世界で戦うためにはもっと筋肉をつけなあかんって言ってたんで、そういうのもこれから意識してやっていきたい」と監督のコメントを素直に受け止めている。
同じく韓国戦で初キャップを記録した藤田直之(サガン鳥栖)は「日本代表として戦っていくなら体格やフィジカル、運動量といった一つひとつのところで、すべてをレベルアップさせないといけないって話をすごくされた。中国に来て何回も聞いてる話ですけど、Jリーグで戦うぶんには問題ないが、その上を目指すなら絶対にそれは必要になってくる」とコメント。さらに「監督は厳しいこともしっかり言ってくれる。そこは本当に聞く側の気持ちや受け取り方次第だと思うんで、真摯に受け止めたい。少しでも向上しようと思えますし、すごくいい刺激になっています」と続け、自らの意識を高めるべく取り組んでいくことを明らかにしていた。