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U-22代表の手倉森監督、被災地への思いと支援への感謝を抱いて

2015.03.11

若き代表を率いる手倉森監督 [写真]=Getty Images

 U-22日本代表が11日、国内初試合としてU-22ミャンマー代表と対戦する。チームを率いる手倉森誠監督は、「自分たちの国内でのお披露目。日本サッカー界の将来への希望を自分たちで示す必要のある試合」と、今月末に行われるリオデジャネイロ・オリンピックの一次予選を控えて狙いを語る。続けて、「それと」と思いを明かした。

「3.11ということで、スポーツで被災地に対してまだ勇気を届ける必要がある。サッカーと被災地、2つの希望になる」

 4年前の3月11日、ベガルタ仙台の指揮官を務めていた時に東日本大震災を被災。未曽有の大災害から、2011年にJ1 で4位、2012年にはクラブ最高となる2位と躍進に導いた。

 代表監督に就任した現在も、拠点は仙台に置く。「震災で多くのものを失った中で、多くのものを得られてきたなと感じている。人としてのパワー、そういうものをもう一度東北の復興のために、力を注ぐという思い。まだ苦しんでいる人たちへの勇気や力を届けられるような試合を示せれば」と、被災地復興への思いは強い。

 U-22ミャンマー代表戦は、試合の候補日が他にもあった中で11日に決定。「実際に震災の起こった日に試合をして、復興への希望にもなりたい」という指揮官だが、開催地が千葉になったことも縁の深さを感じさせる。

 震災直後、ベガルタ仙台が市内の練習場を使えない状況で助け舟を出したのが、千葉県の市原市。佐久間隆義市長の配慮により、練習場の無償利用が可能となった。合宿初日の9日には、指揮官の強い希望で市長への表敬訪問が実現し、「市原市に助けて頂いてベガルタ仙台の活動を続けられ、成績を上げることができたから日本代表の監督になれている。御礼をしないわけにはいかない」と深い感謝を口にした。

 合宿初日には選手たちに、「4年前に東日本大震災があった日。その日に試合をやることは、日本のみなさん、被災地のみなさんにスポーツの力で元気や勇気を与えることができる」と、語り掛けた。松原健が「僕らも感じていたことで、しっかり勝って被災地のみなさんに元気を届けられたら」と語るように、指揮官の思いはチームとしても共有されている。

「震災を風化させないと皆さん言っていますが、実際にあのときの苦しさ、辛さというのをただ思い出すだけではなく、本当にその日に苦しいことがあったんだということに対して、今あれから頑張ってこられている自分たちをもっと鼓舞する日になれば」

 2013年12月、日本サッカー協会の原博実技術委員長(当時)は、就任要請に関して、「若い選手を鍛えて同じ方向に向かせて一丸で戦うチームをきっと作ってくれるだろうなと思った。芯がブレない、目標に向けてまっすぐに進んでいってくれるだろうと。それが最大の決め手」と明かしていた。

「支援してくださったことを忘れずにやり続けなければいけない。僕の場合はサッカー界でしっかりと生きていくことが恩返しになるだろうし、ひとつのクラブを指揮していた立場から代表を率いることになったのも、縁が積み重なってのもの。これからは日本サッカー界の発展をさせていくことが、これまで支援して頂いた方への恩返しとしてやっていかないといけない」

 自身も東北・青森出身の47歳。震災から4年経ち、今も日本サッカーのためにまっすぐに歩みを進めている。被災地への思い、そして多くの感謝を胸に抱きながら。

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