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本田ら、震災から20年迎え思い語る「日々の行動に生かされれば」

2015.01.17

16日のイラク代表戦で決勝ゴールを挙げた本田 [写真]=兼子愼一郎

 アジアカップに出場中の日本代表は17日、ブリスベンで練習を実施した。同日は、1995年に発生した阪神・淡路大震災から20年にあたる節目。練習後には、選手たちもそれぞれが思いを口にした。

 大阪府摂津市出身の本田圭佑は、小学校2年生だったという被災当時を、「祖母が食事の用意をしているような時間で起きていたが、僕が寝ているところまで来てくれて、抱きかかえてくれたことを覚えている」と振り返る。早朝5時の被災について、「子供ながらに、真っ暗でロウソクの灯で朝飯を食べたことは人生で初めてだった。怖いも何もよくわからなかった」と語るとともに、自身の思いを明かした。

「日本は自然災害が多いということに尽きるが、こういったことは忘れがちになるので、ひとつの節目の時にみんなで大事なことを思い出すきっかけになれば。それが自分の仕事、生き方、日々の行動に生かされれば、日本ももっと素晴らしい国になっていくと思う」

 また、「今後も忘れてはいけないと思う。自分も何かこれからも貢献できるようにしていきたい」と語るのは、兵庫県宝塚市出身の岡崎慎司。被災直後の生活面での変化について、「もちろん食べ物を食べられなかったりした」と口にするとともに、「色んな人に助けてもらい、感謝しています」と振り返った。

 震災から20年を迎え、サッカー界では17日にノエビアスタジアム神戸で『阪神・淡路大震災20年 1.17チャリティーマッチ』を実施する。同チャリティーマッチは、昨シーズン限りで現役を引退し現在はヴィッセル神戸のアンバサダーを務める吉田孝行氏らが発起人となり実現。収益金は、阪神・淡路大震災および東日本大震災の復興支援活動へ寄付され、試合には、宮本恒靖氏、名波浩氏、横浜FCの三浦知良や、横浜F・マリノスの中村俊輔などが参加する。

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