パレスチナ戦に先発した日本代表メンバー [写真]=Getty Images
AFCアジアカップ オーストラリア2015のグループリーグ第1戦が12日に行われ、グループDでは日本代表とパレスチナ代表が対戦。前半に遠藤保仁、岡崎慎司、本田圭佑の得点でリードした日本が、後半の開始早々にも吉田麻也が加点し、4-0で快勝した。
試合後、『サッカーキング』の取材に応えたサッカー解説者のセルジオ越後氏は、「レベルに差があり過ぎたね。勝って当たり前。イラクとヨルダンも勝つだろうから、得失点差としてどうなのかという話になるだろうね」と振り返ると、「直前の親善試合の相手(オークランド・シティ)よりも弱かったんじゃない? (パレスチナは)仕事でチームに合流できないとか、ビザの問題とかアジアカップに出る以前の問題だね。評価できない試合だよ」と論じた。
日本が終始攻める展開で試合が推移したが、「両サイドのクロスの精度は低い。本田も目立たなかったね。香川は得点が欲しい。もっと飛び出してほしい。どんどん飛び出したいと言っていたみたいだけど、実際はできていないね。やっぱり本来の香川ではないよ」と注文を付ける。
先制点を挙げる活躍を見せた遠藤については「ボールを持つことができてやり易かった試合だろうね」と話すと、「(相手が退場者を出して)10人になってからも『遠藤がいないと』と心配になる内容」と遠藤交代後の試合運びから、不在になった際の日本代表を危惧。「ラッキーボーイ的な存在になりそうな選手がいないのも気になるね」と続けた。
一方で、「岡崎はちゃんといつも通りの働きをしていた。よく動いていたね」と、2点目を決めた岡崎を評価するコメントも残している。
アジアカップに向けて好発進となった日本代表だが、「今日は消化試合のようなもの。次からが本番だよ。それは選手もわかっているはず」と、しっかりと切り替えて次戦のイラク戦に臨むよう求めている。