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スペインの八百長問題、40名超を告発…アギーレやエレーラ、ガビの名前も

2014.12.16

八百長問題で記者団に囲まれるレバンテ主将のフアンフラン [写真]=Getty Images

 2010-11シーズンのリーガ・エスパニョーラ最終節、レバンテレアル・サラゴサにおいて八百長行為があったとして、スペインの検察が選手やクラブ関係者など40名を超える人間を告発した。スペインの各メディアを中心に世界で報じられている。

 同試合はレバンテがすでに1部残留が決めており、サラゴサが残留争い渦中の状態で行われ、サラゴサが勝利。残留を争っていたデポルティボが敗れ、サラゴサは残留を決めた。この試合で、サラゴサのアガピト・イグレシアス会長(当時)が、自チームの選手に入金した勝利ボーナスをそのまま引き出し、レバンテの関係者に渡したとされている。

 勝利ボーナスが相手へわたったため、捜査が進んでいるが、今回告発された関係者リストに日本代表を率いるハビエル・アギーレ監督が含まれた。アギーレ監督は当時サラゴサを率いていたが、スペインメディア『ABC』は、8万5000ユーロ(約1200万円※現レート)が渡されたと報じている。

 同メディアは41名が告発されたと報じ、アギーレ監督以外にも、当時サラゴサに所属していたアトレティコ・マドリード主将のMFガビや現マンチェスター・U所属のMFアンデル・エレーラらの選手の口座に入金があったものとされている。総額は96万5000ユーロ(約1億4000万円)あまりと見られている。

 スペイン紙『マルカ』は有罪となった場合、6カ月から4年の活動禁止や1年から4年の禁固刑となる可能性を指摘。また、スペイン紙『エル・パイス』は今回の八百長問題で告発された関係者のリストを報道。そのリストは以下のとおり。

(1)レアル・サラゴサ
(2)アガピト・イグレシアス(当時サラゴサ会長)
(3)フランシスコ・ハビエル・ポルケラ(当時サラゴサ財務ディレクター)
(4)フランシスコ・ホセ・チェカ・ゴンザレス(当時サラゴサ・ディレクター)
(5)アントニオ・プリエト・マルティネス(当時サラゴサ・スポーツディレクター)
(6)ハビエル・アギーレ(当時サラゴサ監督/現日本代表監督)

▼2011年5月当時サラゴサ所属選手(カッコ内は現所属)
(7)マウリツィオ・ランザーロ(サレルニターナ/イタリア)
(8)トニ・ドブラス(ヘルシンキ/フィンランド)
(9)パウロ・ダ・シルバ(デポルティーボ・トルーカ/メキシコ)
(10)ホルヘ・ロペス・モンターニャ(カディス)
(11)アンデル・エレーラ(マンチェスター・U/イングランド)
(12)ブラウリオ・ノブレガ(レクレアティーボ)
(13)レオナルド・ポンシオ(リーベル・プレート/アルゼンチン)
(14)ガビアトレティコ・マドリード
(15)カルロス・ディオゴ(サラゴサ)
(16)イヴァン・オブラドヴィッチ(メヘレン/ベルギー)
(17)イケチュク・ウチェ(ビジャレアル)
(18)アダム・ピンテル(レバディアコス/ギリシャ)
(19)ハビエル・パレデス(無所属)
(20)レオ・フランコ(サン・ロレンソ/アルゼンチン)
(21)イジー・ヤロシーク(アラベス)
(22)ニコラス・ベルトロ(バンフィエルド/アルゼンチン)
(23)サイド・ブタハル(アル・シャマル/カタール)
(24)アンヘル・ラフィタ(ヘタフェ)

▼2011年5月当時レバンテ所属選手(カッコ内は現所属)
(25)ミゲル・パジャルド(ハート・オブ・ミドロシアン/スコットランド)
(26)グスタボ・ムヌア(ナシオナル/ウルグアイ)
(27)エクトル・ロダス(レバンテ
(28)ラファ・ジョルダ(貴州人和/中国)
(29)ルベン・スアレス(カステジョン)
(30)シャビ・トーレス(ベティス)
(31)クリスティアン・ストゥアニ(エスパニョール)
(32)ウェリントン・シウヴァ(アルメリア)
(33)ジェフェルソン・モンテーロ(スウォンジー/ウェールズ)
(34)ミゲル・ロブステ(カルタヘナ)
(35)ハビ・ベンタ(無所属)
(36)マノロ・レイナ(ヒムナスティック)
(37)フェリペ・カイセド(エスパニョール)
(38)ビセンテ・イボーラ(セビージャ)
(39)シスコ・ムニョス(ヒムナスティック)
(40)セルヒオ・バジェステロス(無所属)
(41)フアンフラン(レバンテ
(42)ダビド・セラヘリア(無所属)

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