さながらリゾート施設のようなドイツ代表のキャンプ施設 [写真]=Getty Images
文=藤井重隆
ブラジル・ワールドカップに臨む日本代表は7日に現地入り。ジャグジー付きの宿舎などが公開され、代表チームはすでにキャンプ地入りしている。
ブラジルの大衆紙『ランセ』は、ワールドカップに出場する代表32チームのうち、13チームが滞在先のホテルに要求している物のリストを掲載。各国代表の要求物は以下の通りとなっている。
【日本】
ジャグジー(噴流式泡風呂)を完備。
【コロンビア】
地元プロクラブ、サンパウロの21歳以下のユース約15選手がコロンビアの代表練習に協力。
【オーストラリア】
4選手につき2つの大型コーヒーマシーンが完備され、毎日世界の新聞が読める環境を用意。
【イラン】
カルロス・ケイロス監督が直々に地元プロクラブ、コリンチャンスの協力を要請。宿泊先の清掃など。
【ポルトガル】
各部屋にゲーム機を完備。6人の警備員が常に帯同し、そのうち4人がレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドの護衛につく。
【スイス】
高速インターネットとスイスのテレビ番組を各部屋のテレビに完備。
【フランス】
イスラム教徒の選手用の肉を用意し、シャワー室の石鹸類は全て固形ではなくジェルか液体にするよう要求。
【ウルグアイ】
選手全員の部屋に無音の冷房設置を要求。練習場には外部から見られないよう、保護用の障壁を設置。
【チリ】
代表スタッフや同国メディアが使用できる多目的室を2部屋追加で用意し、選手の各部屋にフラット画面のテレビと特殊ベッドを導入。
【エクアドル】
エクアドル産のバナナを関係者全員の部屋に毎日用意し、到着日には伝統的なエクアドルのバーベキューを実施。
【ホンジュラス】
2つの同国テレビ局を含む6つのスペイン語チャンネルをテレビに追加し、Wi-Fiインターネットを完備するとともに2つの部屋を多目的室にする。
【コスタリカ】
選手用の大型ゲーム機と娯楽・休養施設を完備。
【アルジェリア】
イスラム教の聖典コーランを選手とスタッフ全員の部屋に設置。
こうして出場32カ国中13カ国のリクエストが明らかにされたが、各代表チームが細心の注意を払い、最善の環境づくりをしている背景が浮かび上がった。ワールドカップを通じて、国民性や文化的視点を見ることもできる。