ザッケローニ監督と選手達 [写真]=瀬藤尚美
日本代表候補トレーニングキャンプの最終日が、9日に千葉県内で行なわれた。流通経済大学と対戦した練習試合では、23選手全員が出場。川又堅碁と南野拓実が得点して、2-0と快勝した。
試合後、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は、以下のように合宿を総括した。
―今日の試合はどんなことを指示して、どういう意識で臨んだか?
「昨日、一昨日の練習で情報という意味では詰め込んだ感があるので、あまり詰め込みすぎないようにということを心がけていた。一番の目的は今までスタンドで見ていた選手がこの中に多かったので、手元に置いて彼らの能力を見たいということがあった。当然、各チームのやり方と代表のやり方は違うからそれを考慮した上で、選手達に関する情報量を増やすために今回の合宿に臨んだということが目的。当然こういったメンバーが代表にいることは、Jリーグの活躍があったから。今回来ていないメンバーも見たかったが、スケジュールも非常にタイトなので、できるだけニューフェイスを今回は見たいと思った。メンバー発表まで日にちが少なくなってきたので、それまでにできるだけ多くの情報を手元に収集したいと思っているし、それは選手の能力の見極めに限らずコンディションのところでも、しっかりと誰がいいのか見極めていきたい。おそらく今回の試合で気に入った選手や素材がいるのかと聞きたいと思うが、試合を見ると常にいいものが見つかるというのが、自分の考えでもある。選手達には伝えたが、ヨーロッパからの視察から戻ってきたら国内組のみんなを見るという話はした。当然、平行して代表のスタッフが視察する作業は続ける」
―代表発表まで1カ月ちょっととなったが、ここからはどういうところが一番のポイントとなるか?
「本当に360度、全面的に情報を何一つとして疎かにすることなく集めていきたいと考えている。だからこそ、平等に海外組と国内組全員を見ていく。また、戻ってきたらJリーグが短い日数でかなりの試合数があるので、そこを重点的に見ていきたいなと思う」
―まだまだ、これからか?
「当然4年間やっているので、あくまでもコンディションがいいという前提でベースとなるグループはあるが、ブラジルの気候条件や移動を考えると、コンディションのいいメンバーが代表に入って来るべきではないかと思う」