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川又らがゴール、南野も能力を発揮…ザックJ経験組の戦術理解の高さも光る

2014.04.08

メンバーに指示を出すザッケローニ監督 [写真]=瀬藤尚美

文・取材=元川悦子

 2014年ブラジル・ワールドカップ日本代表メンバー23人滑り込みをかけた千葉合宿が7日からスタートした。二日目の8日は右足首負傷で前日別メニューだった19歳の南野拓実セレッソ大阪)も合流。23人全員でゲーム形式のトレーニングを行った。

 最初はボールの追い方、ボールの奪いどころなど基本コンセプトの確認から入った。グループ分けは、青組がDF(右から)塩谷司鈴木大輔水本裕貴槙野智章、ボランチ・高橋秀人青山敏弘、右MF石原直樹、左MF齋藤学、トップ下・高萩洋次郎、FW川又堅碁

 オレンジ組がDF今井智基昌子源山下達也安田理大、ボランチ・長谷川アーリアジャスール柴崎岳、右MF工藤壮人、左MF原口元気、トップ下・南野、FW豊田陽平という顔ぶれ。ボール回しや守備のポジショニング1つ取っても、やはり工藤や青山らザックジャパン経験者はスムーズな動きを見せる。初招集組との戦術理解度の差が如実に表れた。

 練習後半に行われた15分ハーフのゲームでも、オレンジ組の工藤がいきなりゴール。攻守両面で出足の鋭さを感じさせた。「自分らしいプレーは出せたのかな」と本人も前向きに語ったように、いいアピールをしたのは間違いない。この得点をアシストした南野も、1本目はトップ下、2本目は左MFでプレー。オールラウンドな攻撃能力を随所に垣間見せていた。「前を向いた時に自分の思うようなプレーが少しはできたところもあったけど、もう一つゴールに向かう姿勢を見せたかった」と本人は悔しそうだったが、まずまずの出足だったといえる。

 2本目に入ると青組が巻き返し、槙野のクロスから石原がつめて1点を奪う。さらに塩谷との絡みから川又が追加点をゲット。石原のシュートのうまさ、川又の前線での迫力は多少なりとも指揮官の印象に残ったはずだ。

 この日のいいイメージを、最終日の大学生との練習試合にどうつなげていくのか。工藤、南野らの一挙手一投足が気になる。

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