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南アW杯が成長の契機と明かした吉田「インパクトが強かった」

2014.02.06

エジル(右)と競り合う吉田 [写真]=Arsenal FC via Getty Images

 サウサンプトンに所属する日本代表DF吉田麻也が5日、ゲームメーカーであるEA(Electronic Arts社)が発売する『FIFA14』の記者会見に出席。6月に開幕を控えたブラジル・ワールドカップを前に、日本代表について語った。

 日本代表は3月5日に、「キリンチャレンジカップ2014 ~ありがとう国立競技場~」でニュージーランド代表と2014年、W杯イヤー初戦となる試合を迎える。吉田は、「日本の国立で戦うけど、やるしかない。いつもそうだけど、長時間移動は日本人選手がヨーロッパで戦う上での宿命だと思っている。逆にそれができない日本代表選手は、ヨーロッパでも活躍できない。その日程を言い訳にしたくないし、深く考えずにやるしかない」と、海外組の宿命である長距離移動について言及した。

 また、「協会の人は、サポート面は非常に良くしてくれているし問題はない。強いて言うなら、1試合だけのインターナショナルウイークというのはちょっと厳しい。せめて2週間にしてもらえたらと思うけど、それはFIFAがやっている事だろうから仕方ない。1試合だけやって3、4日で帰るのが一番厳しい。選手にとって時差が一番こたえると思う。僕はもう何年もやっているから時差への対応の仕方も体が動いているし、きついと言われているけど、意外に帰ってきた試合でいいパフォーマンスを見せられる時もある」と続け、日程面の配慮をFIFAに求めている。

 過去のW杯への思い入れについて問われた吉田は、「日韓大会もだけど、前回の南アフリカ大会はインパクトが強かった。特に身近な選手たちが活躍しているのを目の当たりにして、やっぱりワールドカップがすごく近くに感じられるようになったし、自分もそこに立ちたいという感情が自分の中から湧き出てきた」と答え、2010年の南アW杯が選手として、ターニングポイントになったと明かした。

 さらに、「当時はけがをしていて、実家で松葉づえをついていたので、どうすることもできない自分と、同じ選手としてこんなにも違うのかという歯がゆさがあった。特に川島(永嗣)選手や本田(圭佑)選手は、本当に身近な選手だったので、彼らが活躍するのが嬉しくもあり、すごく悔しくもあった。そういういろんな気持ちが入り乱れた大会だった。逆にそれがあったから、今まで3年半ワールドカップに向けて頑張ってこられたと思う」と当時を振り返っている。

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