2013.07.26

“ろう者サッカー男子日本代表”のデフリンピック開幕…課題と収穫が明らかになった初戦ロシア戦

ロシア戦試合前の“ろう者サッカー男子日本代表” [写真]=中村和彦

 ブルガリアで開催中の第22回夏季デフリンピックのサッカー競技が、25日ソフィア郊外のリゾート地プラヴィッツで始まり、ろう者サッカー男子日本代表がグループリーグ初戦で前回大会準優勝のロシア代表と対戦した。

 4年前の台北大会では行われた国家斉唱もなく主審が手にした旗が振りおろされ、ろう者サッカー日本代表のデフリンピックが始まった。ピッチに散った11人は、GK松元。ディフェンスラインは、左から桐生、野呂、細見、村田。ボランチに竹内と塩田。2列目右に河野、左に松本、トップ下に渡邉、1トップに綿貫。4-2-3-1の布陣で初戦に臨んだ。

 ミーティングでも再三確認されたように、落ち着いてゲームに入ることが出来た日本は、前半5分、綿貫からのパスを受けた渡邉のシュートが決まり幸先よく先制。しかし前半10分、一瞬の隙をつかれ同点に追いつかれてしまう。ロシアはボランチが再三サイドに展開 日本のディフェンスラインが広げられたところに、ボランチや逆サイドの選手が飛び込み日本のピンチが続く。前半33分ロシアがサイドをえぐり、上がってきたボランチに折り返す。フリーでシュートを許した日本が1対3と突き放された。

 その後、日本は36分にボランチに中島を投入、「ベンチから見ていて日本はもっとシンプルにプレーすべきだと思った」という中島がアンカーに入り、中盤が落ち着きを取り戻した。しかし前半終了間際に追加点を許し、1対4で前半を終了した。

 後半14分、気迫のこもった好守を見せていたGK松元がロシアのシュートをいったん弾くものの、こぼれ球を押し込まれ5点目を許してしまう。しかし28分には、細見のFKを松本が折り返し綿貫が押し込み2点目、追い上げを見せる。その後も日本は攻撃の形を作れるようになったものの、2対5でロシアに敗れた。

 初戦は課題と収穫がくっきりと出た試合となった。中1日で行われる第2戦までにいかに修正出来るのか、それが決勝トーナメント進出のための鍵となる。
第2戦の相手はナイジェリア。キックオフは、27日17時30分(現地時間)。

〇プロフィール
中村 和彦
1960年福岡県生まれ。早稲田大学文学部在学中より、助監督として映画の世界に入る。主な監督作に「棒 Bastoni」(2001年)、「日本代表激闘録AFCアジアカップ カタール2011」(2011年)をはじめとするサッカー関連DVDなど多数。知的障害者サッカー日本代表を追った長編ドキュメンタリー「プライド in ブルー」(2007年)で文化庁映画賞優秀賞受賞。ろう者サッカー女子日本代表を追った「アイ・コンタクト」(2010年)では、山路ふみ子映画福祉賞を受賞。著書に「アイ・コンタクト」(2012年岩波書店刊)がある。

サイト人気記事ランキング

Jリーグ順位表

FC東京
33pt
川崎F
28pt
鹿島アントラーズ
27pt
Jリーグ順位をもっと見る
山形
36pt
大宮
34pt
水戸
33pt
Jリーグ順位をもっと見る
熊本
23pt
讃岐
22pt
北九州
21pt
Jリーグ順位をもっと見る