長崎では1シーズン半プレーしたクリスティアーノ(撮影は2022シーズン) [写真]=兼子愼一郎
ヴァンフォーレ甲府は2日、V・ファーレン長崎からFWクリスティアーノが期限付き移籍加入することを発表した。
両クラブの発表によると、期限付き移籍期間は2023年12月31日まで。契約により、クリスティアーノは移籍期間内に両クラブが対戦する公式戦には出場できない。なお、クリスティアーノは4日より甲府に合流予定となっている。背番号は「30」に決まった。
クリスティアーノは1987年1月12日生まれの現在36歳。母国ブラジルでプロキャリアをスタートさせると、オーストリアのザルツブルクを経て、2013年に栃木SCへの期限付き移籍で来日を果たした。翌年には甲府に完全移籍加入。J1リーグ32試合出場5ゴールを記録しただけでなく、Jリーグヤマザキナビスコカップ(現:JリーグYBCルヴァンカップ)では5試合の出場で6ゴールを挙げて大会得点王に輝いた。翌年には柏レイソルへ期限付き移籍し、2016年に甲府へ復帰。明治安田生命J1リーグ17試合の出場で7ゴールを挙げ、シーズン途中の6月に柏への完全移籍が決定した。柏では2017シーズンから9番を背負い、エースストライカーとして得点を量産。2022年より完全移籍加入した長崎でプレーしていた。加入初年度は明治安田生命J2リーグで36試合出場6ゴールを記録。今季は第28節終了時点で12試合出場2ゴールという成績にとどまっていた。
期限付き移籍に際し、クリスティアーノは長崎のクラブ公式HPを通してコメントを発表。ファン・サポーターへ感謝の言葉を送った。
「V・ファーレン長崎のファン・サポーターの皆様が、加入初日から暖かく迎え入れてくれて、この日まで愛着を持って、私や私の家族に接してくれた事を感謝しています。この長崎での時間は、私を人間として更に大きく成長させてくれました。そして、ここで成長できたことをこれからの私のキャリアに活かしていきます。長崎の皆様にこれからも神の祝福がありますように!ありがとうございました」
また、2016年6月以来、約7年ぶりの復帰が決まった甲府のクラブ公式HPでもコメントを発表。次のような言葉で意気込みを表現している。
「私は喜びを感じながら甲府に戻ることができ、とても光栄に思います。甲府在籍時には、心温まる出来事が多く素晴らしい時間を過ごしました。甲府を離れた後もクラブやサポーターの皆様に対する深い愛情と敬意を常に心に抱いていました。これからもより一層のやる気を持ち、クラブのために最善を尽くすことをお約束します」
2023シーズン、長崎は明治安田生命J2リーグ第28節終了時点で勝ち点「45」を積み上げ、現在は昇格プレーオフ出場圏内の6位につけている。一方、甲府は勝ち点「46」を獲得しており、順位は長崎より1つ上の5位。9月からはクラブ史上初のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦することも決まっている。柏時代に2度のACL出場経験があり、計14試合出場4ゴールを記録している頼れるアタッカーが、アジアを戦うシーズン後半戦に向けてチームに加わることとなった。
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By サッカーキング編集部
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