FOLLOW US

Jリーグ、浦和の“声出し応援”に対する懲罰を発表…過去最高額の罰金2,000万円

2022.07.26

Jリーグが浦和レッズに対する懲罰を発表

 Jリーグは26日、浦和レッズに対する懲罰の決定、および同種事案の再発防止を期すために必要な措置の実施を依頼したことを発表した。

 今回懲罰の対象となった事案は2つ。1つ目は、5月21日に埼玉スタジアム2002において開催された明治安田生命J1リーグ第14節鹿島アントラーズ戦の行為だ。試合開始前である午後3時30分頃、スタジアム北車両門付近において、浦和レッズサポーターが行った“声出し応援”が懲罰の対象となった。


 Jリーグは「Jリーグ新型コロナウイルス対策ガイドラインにおいて『声を出す応援』は 禁止されているにもかかわらず、複数名(少なくとも60名)が、浦和レッズチームバスの到着の前後に、約10分間、集団で声を出して応援を行った。『マスクを着用する』ことが求められているにもかかわらず、一部の浦和レッズサポーターがマスクを着用しなかった(マスクを顎付近にずらして着用する等、口元をマスクで覆っていない行為を含む)」と懲罰の対象となった行為を説明している。

 2つ目は、7月2日にパナソニックスタジアム吹田において開催された明治安田生命J1リーグ第19節のガンバ大阪戦における行為だ。試合終了間際である 90+2分頃、同スタジアムのゴール裏ビジター席上層階におけるサポーターの“声出し応援”が、同様に懲罰の対象となった。Jリーグは「ガイドラインにより『声を出す応援』が禁止されているにもかかわらず、複数名(少なくとも100名)が、約5分間、集団で声を出して応援を行った」としており、上記の事案と同様、マスクを着用していなかったことにも指摘している。

 これら2つの事案を受けて、Jリーグは浦和に「サポーターが秩序を損なう行為を行うことを防止することも、制止することもできず、Jリーグ規約第51条〔Jクラブの責任〕に示す『観客にホームスタジアムおよびその周辺において秩序ある適切な態度を保持させる義務(鹿島戦の事象)』『試合の前後および試合中において、ビジタークラブのサポーターに秩序ある適切な態度を保持させる義務(G大阪戦の事象)』に明らかに違反した」として、けん責および罰金2,000万円の懲罰を科した。

 なお、今回の罰金2,000万円はJリーグの過去最高額タイの金額となっている。これまで、2008年に浦和がG大阪との一戦でサポーター同士の乱闘騒ぎに発展したことの運営責任を取る形で2,000万円の罰金が科されており、2010年には大宮アルディージャが主催試合の入場者数を水増し発表していたことで同じ金額の制裁金を科されていた。

 また、Jリーグは「付言」として以下のようにコメントを発表しており、今後の行為次第では「無観客試合」や「勝ち点のはく奪」などの処分が発生する可能性にも言及した。

浦和レッズに対するサポーターの行為に起因する懲罰事案は、複数回に及んでおり看過できないものとなっている。集団で声を出して応援することはサポーターによる応援の本質的事項に関わるものであり、声出し応援の禁止等のガイドライン遵守をはじめとする秩序維持にはサポーターの強い自律が必要であって、クラブには、これを促すための不断の改善努力が求められる。短期間のうちに少なくとも複数回にわたり秩序を損なう行為を阻止できなかったことは重く受け止めざるを得ない。かかる状況はJリーグ全体への社会的信用の低下につながるものであることを再認識するよう要請するとともに、今後Jリーグも浦和レッズと共に再発防止に向けて対応するものの、浦和レッズが再びサポーターの行為に起因する懲罰事案を発生させた場合、無観客試合の開催又は勝点減といった懲罰を諮問する可能性があることを付言しておく」

By サッカーキング編集部

サッカー総合情報サイト

世界のサッカー情報を配信する国内最高峰のサッカー総合メディア。日本代表をはじめ、Jリーグ、プレミアリーグ、海外日本人選手、高校サッカーなどの国内外の最新ニュース、コラム、選手インタビュー、試合結果速報、ゲーム、ショッピングといったサッカーにまつわるあらゆる情報を提供しています。「X」「Instagram」「YouTube」「TikTok」など、各種SNSサービスも充実したコンテンツを発信中。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO