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【神戸vs柏プレビュー】神戸は無敗継続で上位をキープできるか…中断前の好パフォーマンスを続けたい柏

2021.08.07

[写真]=兼子愼一郎、鈴木颯太朗

ヴィッセル神戸 中断期間に故障者が戦列復帰も、攻守に一抹の不安を残す

【プラス材料】
 五輪開幕前に行われた前節のガンバ大阪戦に勝利し、7試合負けなしで3位をしっかりキープ。良い形で再開初戦を迎えられるため、プラス材料は多い。その中でも特筆すべきは3つ。

 まず、『EURO2020』に参加していたベルギー代表のDFトーマス・フェルマーレンがチームに復帰。G大阪戦は途中出場だったものの、五輪中断期間にコンディションを向上させていると予想される。


 2つ目は、GK廣永遼太郎がG大阪戦で好セーブを連発した点。GK前川黛也とGK飯倉大樹の相次ぐ負傷で心配されたGK問題だったが、この難局を廣永によってクリアした印象だ。GKの選手層に厚みが増した点も今後の好材料と言える。

 最後は攻撃陣。FW古橋亨梧が抜けた穴をFWドウグラスとFW田中順也が埋めてG大阪に逆転勝ち。この1勝はチームにとって大きい。

【マイナス材料】
 東京五輪による中断でMFアンドレス・イニエスタや前川ら故障者のリハビリ期間が増えた。その一方、3週間弱も公式戦から遠ざかったことでチームの勢いが薄れた可能性も。それを踏まえ、不安材料は大きく2つある。

 ひとつは守備面。フェルマーレンが不在だったとはいえ、ここ5試合でクリーンシートを達成したのは1試合のみ。負けてはいないが、下位チームとの対戦が多かったことを考えると及第点とも言い難い。この中断期間にどれだけ守備面を改善できたかがひとつのカギに。

 もうひとつは、やはり“古橋ロス”問題。移籍後初の試合となったG大阪戦はドウグラスと田中が結果を残したものの、4戦連発中だった古橋ほどの脅威を相手に与えられたかと問われれば疑問が残る。

文:totoONE編集部

柏レイソル 前回の二の舞を避けられるか。新戦力の武藤に期待がかかる

【プラス材料】
 現在16位と依然として難しい状況にあるが、中断前の3試合では2勝を挙げた。中でも中断前最後の試合となった前節の鹿島アントラーズ戦は、今季のベストマッチと言っていい内容の勝利だった。

 その3試合で出色の働きを見せたのがFWペドロ・ハウルである。3試合で3得点と目に見えた結果だけでなく、前線でボールを収めて攻撃のポイントを作り出していた。中断期間を経てP・ハウルがよりチームにフィットすれば攻撃の幅は広がりそうだ。

 さらに、7月には浦和レッズからFW武藤雄樹が完全移籍で加わった。味方からボールを引き出し、前線の連係から得点を奪えるFWの加入は得点力不足解消の切り札としても期待がかかる。また、武藤は献身性も持ち合わせていることから、前からの守備でも存在感を発揮してくれそうだ。

【マイナス材料】
 6月の中断期間では課題の改善に取り組んだものの、いざリーグ戦が再開すると、その成果をピッチ上で表現できず。低調なパフォーマンスが続いて黒星を喫した。今回の中断期間も精力的に課題修正に取り組んだが、前回のリーグ戦再開後のパフォーマンスを考えると、果たしてどこまで修正ができているかという懸念は残る。

 現在の低調の原因のひとつは、ここまでの22試合中19試合で対戦相手に走行距離で上回られている運動量の少なさにある。それはビルドアップ時に各選手がこまめにポジショニングを取れておらず、ボールホルダーへのサポートが少ないことの表れだ。その根本的な課題がこの中断期間に克服できていなければ、再開後も苦しい状況は変わらないだろう。

文:鈴木潤

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