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【柏vs横浜FMプレビュー】前節の劇的勝利を次につなげたい柏…安定感抜群の横浜FMは2年ぶりの5連勝なるか

2021.07.03

[写真]=清原茂樹、鈴木颯太朗

柏レイソル 逆転勝利の立役者となったP・ハウルは課題克服の切り札となるか

【プラス材料】
 前節の湘南ベルマーレ戦は終盤まで1-2とリードされながら、後半アディショナルタイムに入って3得点を奪う逆転勝ちで、リーグ戦9試合ぶりの勝利を手にした。その勝ち方も劇的だったが、最大のプラス材料はチームがハードワークして戦う姿勢を見せたことにある。

 中でも突出した存在感を見せたのがFWペドロ・ハウルだ。加入直後に左肩を負傷し、湘南戦がリーグ戦初スタメンとなった。その試合で自身の2得点を含む全4得点に絡む働きを見せており、FWオルンガの穴を埋めきれず長らく得点力不足に苦しんでいた柏レイソルにとっては、その課題を解消する切り札にもなり得る。


 また、韓国代表で一旦チームを離れ、2週間の隔離が適用されていたGKキム・スンギュは今節から出場可能となる。

【マイナス材料】
 劇的な逆転勝利に目を奪われがちであるが、前節は常に湘南に先行される展開を強いられ、実際に2得点を許した。しかもVARによるハンドの判定で取り消された2つの得点も、その形を作られた際の守備の対応には課題が残った。守備面にはいまだ隙があり、その部分を正さなければ前節の勝利も結局は単発に終わってしまうだろう。

 今週、MF大谷秀和の負傷離脱が公式にリリースされ、全治約3カ月との発表があった。大谷不在時にキャプテンを任されていたMF江坂任は、すでに浦和レッズへ移籍している。ここまで腕章を巻いてきたリーダーがいないことで、選手各自がもっとピッチ上で発信していく自覚と責任感を持つ必要がある。おとなしいと言われるチーム、その点も変わらなければならない。

文:鈴木潤

横浜F・マリノス 沈黙続く二枚看板。見に見える結果を残したいところだが

【プラス材料】
 前節はアウェイで徳島ヴォルティスに1-0の勝利。今季2度目の4連勝を飾り、首位をひた走る川崎フロンターレとの勝ち点差を「15」に縮めた。試合数が3試合少ないため、逆転するチャンスは十分にある差と言えるだろう。

 チーム総得点も川崎Fに次ぐリーグ2位の35得点で、中でもここまで10得点のFWオナイウ阿道と9得点のFW前田大然に期待がかかる。前者は日本代表にも選出され、6月15日のキルギス代表戦でハットトリックを達成。後者は東京五輪に臨むU-24日本代表に選出され、この試合が終わるとチームを離脱する。気持ち良く代表活動に専念するためにも、ゴールという目に見える結果が欲しいところだ。

 オナイウは5試合、前田は3試合と、いずれも得点から遠ざかっている。そろそろ存在感を示したい一戦だろう。

【マイナス材料】
 6月10日にアンジェ・ポステコグルー監督の退任が発表され、以降はアカデミーダイレクターを務めていた松永英機氏が暫定的に指揮を執っている。現体制になってからJリーグYBCルヴァンカップと天皇杯で敗退。そのショックから気持ちを切り替えてリーグ戦2連勝と結果を出しているが、今の状況が長く続くのは健全ではない。

 柏レイソルとは5月22日に行われた第15節で対戦。1-1と引き分けており、勝ちきれなかった点に不安を残す。

 また、選手に目を移すとDF松原健が6月21日の練習中に負傷。左ハムストリング肉離れで全治3週間の見込みと診断された。サイドバックは運動量の多いポジションだけに、主力選手の離脱はダメージが大きい。これ以上の負傷離脱者は避けなければいけない。

文:totoONE編集部

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