緊急事態宣言でサポ不在も…町田が3連勝で5位浮上！ ポポヴィッチ監督「この勝利を皆さんと分かち合いたい」

　明治安田生命J2リーグ第10節、FC町田ゼルビアは敵地で大宮アルディージャを下し、リーグ戦3連続完封の3連勝を達成した。ランコ ポポヴィッチ監督は「連戦で疲労もあった中で選手たちはしっかりとプレーできるところを見せてくれた。内容を含めて全てが良かったというわけではないが、勝つために全員が戦ったことを評価したい」とチームを称えた。

　自陣からパスをつなぐ大宮に対し、町田は連動した守備でフィニッシュまで持ち込んでいく。32分には長谷川アーリアジャスールのインターセプトから、こぼれ球を中島裕希が押し込み、これが決勝点に。「こぼれ球がきたので押し込むだけだった。ボールを奪えていたし、そういった流れの中から取れたことは良かった」と振り返った。

　今節は第10節ということでJ2はシーズンの約４分の1を消化した。町田は5勝2分け3敗で暫定5位に付けている。現時点での評価について伺うと、ポポヴィッチ監督は「第42節が終わった時の結果しか興味がない」ときっぱり。「次の試合を全力で戦って勝ち点3をゲットすることが一番大事。そういったメンタリティを成長させていかないといけないし、クラブとして高い志を持って臨んでいきたい」とさらに前を見据えた。

　また25日から発令となった緊急事態宣言を受け、急きょビジターサポーターゾーンの設置を中止することに。町田にとっては“完全アウェイ”というシチュエーションで掴んだ勝利について、ポポヴィッチ監督は「直前でサポーターが来れなかったことは残念だが、この勝利を皆さんと分かち合いたい」とコメント。ウォーミングアップアップ開始時、試合終了後には町田の選手たちへ大宮サポーターから大きな拍手が送られていた。