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川崎、小林悠の劇的勝ち越し弾でゼロックス杯制覇! G大阪は後半追い上げも及ばず

2021.02.20

川崎がゼロックス杯王者に輝く [写真]=兼子愼一郎

 FUJI XEROX SUPER CUP 2021が20日に行われ、川崎フロンターレガンバ大阪が対戦した。

 同大会では、昨シーズンの明治安田生命J1リーグと天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会を制した川崎が、両大会で2位に終わっていたG大阪と激突する。川崎は谷口彰悟、三笘薫、家長昭博らがスタメン入り。一方のG大阪は東口順昭、井手口陽介、パトリックらが先発入りした。


 最初にチャンスを作ったのは川崎。2分、レアンドロ・ダミアンがオーバーヘッドで狙い、こぼれ球に三笘が反応するも、このシュートは東口に阻まれた。5分には再び三笘にチャンス。右サイドを突破した山根視来のクロスからシュートを放つも、枠を捉えることはできなかった。

 8分、コーナーキックから今季新加入のジョアン・シミッチがヘディングで狙うも、東口がまたもビッグセーブを見せて得点を許さない。こぼれ球に反応した谷口のシュートはクロスバーを超えていった。

 すると、13分にはG大阪にもチャンス。右サイドからのクロスを収めたパトリックがオーバーヘッドシュートを放つも、チョン・ソンリョンに阻まれた。その後は両者譲らぬ一進一退の展開に。G大阪は前からプレスをかけてショートカウンターを狙うも、決定機をつくり出すことはできない。

 29分、遂に均衡が破れる。田中碧のパスで相手DFの背後をとった三笘が落ち着いて逆サイドのネットを揺らし、川崎が先制に成功する。さらに32分、左サイドの崩しからファーサイドにボールを送ると、フリーで待っていた山根がシュートのようなクロス。これを再び三笘が合わせ、前半のうちに追加点を奪った。その後、川崎は攻守共に巧みな試合運びを見せ、前半はこのまま終了した。

三笘薫

三笘薫が前半で2得点 [写真]=兼子愼一郎

 後半に入ると序盤は川崎のペースで進んだものの、55分過ぎ頃からG大阪が流れを手繰り寄せる。徐々に相手陣内へと押し込んでいくと、60分には相手DFのクリアボールに反応した山本悠樹がヘディングで繋ぎ、ペナルティエリア内でボールを受けた矢島慎也がワントラップから左足を振り抜く。強烈な一撃が突き刺さり、G大阪が1点を返した。

矢島慎也

矢島慎也は反撃の狼煙をあげるゴールを決めた [写真]=兼子愼一郎

 勢いに乗るG大阪は66分、左サイドでのパス回しからペナルティエリア内に侵入すると、山根のハンドを誘ってPKを獲得する。このPKをパトリックが叩き込み、G大阪が試合を振り出しに戻した。

 69分にはG大阪が新加入のチアゴ・アウベス、レアンドロ・ペレイラを投入し、攻勢を強めて逆転を狙う。直後の70分にはチアゴ・アウベスが最終ラインの裏に抜け出してチャンスを迎えるも、シュートに持ち込むことはできなかった。

 90分には川崎にビッグチャンス。右からのコーナーキックをフリーになった谷口が頭で叩くも、またも東口がチームを救った。このままPK戦突入かと思われた後半アディショナルタイム、遠野大弥のスルーパスに抜け出した小林悠が、逆サイドに狙い澄ました一撃を叩き込む。最後の最後で途中出場の頼れる“エース”が仕事をし、土壇場で川崎が勝ち越しに成功した。試合はこのままタイムアップを迎え、川崎が試合を制している。

 2021シーズンの明治安田生命J1リーグは間もなく開幕を迎える。幸先が良いスタートを切った川崎は、26日に横浜F・マリノスと、G大阪は27日にヴィッセル神戸と対戦する。

【スコア】
川崎フロンターレ 3-2 ガンバ大阪 

【得点者】
1-0 29分 三笘薫川崎フロンターレ
2-0 32分 三笘薫川崎フロンターレ
2-1 60分 矢島慎也ガンバ大阪
2-2 67分 パトリック(PK/ガンバ大阪
3-2 90+6分 小林悠川崎フロンターレ

(※2月20日 15:47 タイトルに一部誤りがあったため、訂正致しました)

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