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【柏vs清水プレビュー】公式戦通算50度目の対決…節目の一戦で勝ち名乗りを上げるのは柏か、清水か

2020.10.31

[写真]=金田慎平、J.LEAGUE

柏レイソル 負傷者の復帰が追い風に。コンディション面のハンデを跳ね返せるか

【プラス材料】
 水曜日に行われた第30節のFC東京戦で3-1の勝利を収め、連敗を「2」で食い止めた。連敗中に見られた決定機を仕留めるという部分とラスト15分間での失点という課題を修正し、したたかに勝ち点3を手にした。

 中でも大きかったのは、長期離脱の影響で復帰後も無得点が続いていたFWクリスティアーノに今季初得点が生まれたことだろう。ネルシーニョ監督は「これからは得点を量産してくれるだろう。それはチームにとってポジティブなこと」とクリスティアーノの復調の兆しと捉えており、それがチームの弾みになると話す。


 ここまでケガ人の多さにも泣かされてきたが、FC東京戦ではFW呉屋大翔とDF染谷悠太が戦列復帰を果たした。現にFC東京戦では途中出場で彼らが出場してからゲームの流れが変わっただけに、ケガ人の復帰もまた大きなプラス材料だ。

【マイナス材料】
 当初は11月下旬に予定されていた第30節の試合が、FC東京のACL出場の関係上、水曜日に開催された。それにより土曜日の試合は中2日と、非常にタイトな日程を強いられる。対する清水エスパルスは前節のサガン鳥栖戦から約2週間の準備期間があった。したがって、両者の間に大きなコンディションの差が生じることは否めない。

 第14節の清水戦と第21節のヴィッセル神戸戦も、相手に1週間の準備期間があったのに対し、JリーグYBCルヴァンカップを戦った柏は中2日だった。そこでは試合に勝ったものの、後半の運動量の差は歴然としており、いずれも相手の猛攻を浴びて辛くも逃げきったという形になっている。

 まだケガ人が多いとあって、大幅なローテーションは考えにくい。ネルシーニョ監督がどのようなメンバーをチョイスするか、その采配も注目される。

文:鈴木潤

清水エスパルス インターバル中に取り組んだことの成果が問われる一戦に

【プラス材料】
 前節・サガン鳥栖戦は6試合ぶりに先制点を決め、1-1のドローで連敗を「5」でストップ。それによって、精神的なプレッシャーは多少軽減できただろう。

 そして、9月中旬に第24節を消化していたため、今節まで2週間のインターバルがあり、腰を据えてサッカーの改善に取り組むことができた。その中で布陣を4-3-3に戻すことにもトライしており、少し賭けの要素もあるが、それがうまく機能すればプラス材料となり得る。

 ケガ人がかなり戻ってきたことも明るい材料。今節はDF立田悠悟が出場停止の中で、DFファン・ソッコが前節から実戦復帰しているのは大きい。またキャプテンのMF竹内涼や戦術眼に優れたDF金井貢史も練習に復帰しており、今節に出場できる可能性は大いにあるため、戦力的な底上げや交代メンバーの充実にもつながるだろう。

【マイナス材料】
 前節の鳥栖戦で連敗は止まったものの、内容的には自分たちのサッカーがほとんどできておらず、シュートは2本のみ。とても攻撃的なサッカーとは言えない状況だった。

 結果が出ない中でもスタイルを変えないことにこだわり続けていたが、そこが崩れるとさらに苦しくなる。それを2週間のインターバルでどれだけ改善できるか、システムの変更も含めて未知数の要素が多い。

 また、チーム最長身(191センチ)の立田が累積警告で出場停止となり、得点ランキング首位のFWオルンガ(193センチ)への対応という面ではマイナス材料となりそうだ。鳥栖戦はなんとか1失点に抑えたが、柏レイソルは決定力がかなり高い相手。今季は先制点を取られると非常に苦しい戦いになっているだけに、アウェイで先に点を取られない試合運びができるかどうか、が大きなポイントになるだろう。

文:totoONE編集部

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