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おうち時間の過ごし方#08 仲川輝人の場合【#おうちWEEKインタビュー連載】

[写真]=Jリーグ、[写真提供]=仲川輝人

 日頃から心身のコンディショニングに気を配っているサッカー選手は“おうち”でどのように過ごし、どのようなことを考えているのだろうか。緊急事態宣言が5月末まで延長される未曽有の事態の中で迎えたゴールデンウィークに合わせて、選手たちの日々の生活におけるちょっとした工夫やアイデアを紹介します。第8回目となる最終回は、昨シーズンのリーグMVPを受賞した横浜F・マリノスに所属する仲川輝人選手が登場。サッカーができなくなった今改めて感じたことやプロ選手だからこそできること、愛犬と過ごすプライベートなど“おうち時間”についてお聞きしました。

取材・構成=出口夏奈子
写真提供=仲川輝人

■オンラインチームトレーニング/個人トレーニング(10:00~12:00)


今現在は週に3日、オンラインでチームメート一堂に会した全体トレーニングを行っています。その時によってメニューも異なるので、掛かる時間も違うのですが、だいたい40分から1時間ぐらい行っていると思います。そのあとはプロテインを飲んで、個人トレーニングに移ります。チームのフィジカルコーチから個人的に弱い部分というか、強化が必要な部分のトレーニングメニューをもらっているので、そのトレーニングを昼ぐらいまでやっていますね。

■自由時間(14:00~19:00)


1日の大半が自由時間になっていますが、これはもう仕方ないですよね(苦笑)。基本的には飼っている愛犬のレイくん(ティーカップ・タイニー)と部屋の中で遊んでいます。トレーニング中も僕のそばにいるし(笑)。外に出るのは人混みを避けて夜の散歩だけなので、ちょっとかわいそうな気もしますが、その分、一日中一緒にいて遊んであげられるので、レイくんもきっと喜んでくれていると思います。

■ストレッチ&リラックスタイム(22:30~23:30)


今は時間もたっぷりあるのでお風呂では毎日入浴剤を入れて、ゆっくりバスタブに浸かっています。いつもよりは少しお風呂の時間も長めですね。お風呂から上がって寝るまでの間がリラックスタイムなのですが、温めた体をストレッチしながらほぐしたり、リラックス効果の高いラベンダーのアロマキャンドルを焚きながら、夜のニュースを見たり、携帯をいじったり、基本的にはゴロゴロして過ごしています(笑)。

――新型コロナウイルスの影響で生活が180度変わってしまったと思うのですが、今の心境はいかがですか?

仲川 こんな状況は初めてなので、最初はなんか体が変でしたね。ずっと家にいて、体を動かさないことに慣れなくて。半日家にいると、頭が痛くなってきたりしたので、最初は「何だこれ?」なんて思いながら過ごしていました。これまではずっと体を動かしてきたので、こんなにサッカーから離れるというか、体を動かす環境がなくなったことで体が反応しちゃったのかなって。今はチームのオンライントレーニングが始まりましたし、人混みを避けて夜にちょっと体を動かしに外に出たりして、自分なりに気分転換をすることでだいぶ落ち着いてきました。こんなにもサッカーがない状況が初めてで、時間があり過ぎて、何をすればいいのかも分からない。でも、SNSというファン・サポーターの皆さんとコミュニケーションを取れるツールがあるので、今後はもっとそういったツールを活用していければと思っています。

――横浜F・マリノスではオンラインでのチームトレーニングを行っていますが、そのあとに行う個人トレーニングの内容というのは?

仲川 チームトレーニングとは別に個人に与えられる課題のようなもので、僕は柔軟性と左右のバランスを調整する課題をもらっていて、それに取り組んでいます。僕自身、体が硬くて柔軟性を高めるグループに入っているので、そのトレーニングと、体の右側は使えているけど、左側はあまり使えていないので、体の左右のバランスを整えるトレーニングに取り組んでいます。

――1日のタイムスケジュールを見てみると、“自由時間”が結構長いですが、具体的にはどんなことをして過ごしているのですか?

仲川 ずっとやっているわけではないですが、『あつまれ どうぶつの森』(Nintendo Switch/任天堂)というゲームにハマっていますね。料理はまだチャレンジしていないですが、基本的にきれい好きなので、朝起きてから掃除したり、犬(ティーカップ・タイニーのレイくん)を飼っているので部屋の中で遊んだりしていますね。あとは、午前中にできなかったトレーニングを午後にやったりもしています。

――「料理はまだチャレンジしていない」とのことですが、食事はどうされているのですか?

仲川 基本的にはデリバリーに頼っています(笑)。みんなで集まって練習していた頃は、練習後にバイキング形式でいろいろな料理を用意していただいていたので、品数が豊富で選んだり、食べるのに時間が掛かっていましたけど、今は基本的にデリバリーで頼むことが多いので、品数も少ないし、30分ぐらいで食べちゃいますね(笑)。でも意外と「今日はどのメニューにしようかな」って悩むのに時間が掛かっちゃって。逆に言えば、それが今の楽しみかもしれないです。今は思い切ったトレーニングができていない分、肉を食べ過ぎると太るのが怖いので、魚介類がたくさん入っているパエリアにハマっていますね。

――ゲームと愛犬と遊ぶ以外に、何かオススメの時間のつぶし方ってありますか?

仲川 今は本当に犬と遊ぶことがほとんどですが、時間がある今だからこそ、昔のサッカーの試合をよく見ていますね。というのも、いつもなら90分フルで見る時間がないのですが、今は時間があるので海外の試合をたくさん見ていて、海外の選手のプレーを盗むのが一番大事かなと思っています。どんな試合でもいいと思うけど、試合を振り返るというよりも過去の試合を見て、気になる選手とか、自分が目指している選手、好きな選手の試合をピックアップして、いろいろなことを盗めればいいと思うし、そうやって時間をつぶしていますね。

――印象に残っている試合や選手は?

仲川 見た試合のどれも印象に残っているけど、中でもやっぱりバルセロナの試合かな。バルサが好きなので多くの試合を見ていますけど、やっぱりメッシはすごいですね。

――それはいい時間のつぶし方ですね。ちなみに家族やチームメートとのコミュニケーションで何か変化はありましたか?

仲川 家族とは頻繁に連絡を取っています。実は、家族のLINEグループがあるんですよ。もともと仲がいいんですけど、さらに仲良くなりましたね。お兄ちゃんの子どももいるし、お姉ちゃんの子どももいて。これまでは毎週末に試合があったので、なかなかみんなで集まることができなかったのですが、今はみんなもやることがないので、今まで以上に頻繁に連絡を取り合うようになってコミュニケーションがより深まりましたね。チームメートとはオンライントレーニングの時にみんなの顔を見ることができるので、そこでコミュニケーションを取っています。トレーニング自体は10時から開始されるのですが、みんな10分前にはWEB上に集まってきて、そこで会話をしているので、その楽しい会話を聞いています(笑)。だいたい話す人たちが決まっているので、たまに会話に入ったりもするけど、基本的に僕は聞く側です(笑)。

プライベート感満載! 愛犬のレイくんと自宅でふれあう仲川 [写真]=本人提供

――サッカーどころか、今まで当たり前にあった生活さえも自由に送れなくなりました。こういう状況になった今、改めて感じることってありますか?

仲川 今まで普通にサッカーができていたことが、本当に普通じゃなかったんだなって改めて感じることができましたね。もっと言えば、自分にはサッカーしかないんだなって。人を喜ばせるというか、人を笑顔にさせることで、自分もパワーをもらっていた。そういったことが一切なくなってしまった今、ファン・サポーターの皆さんの応援や声援の力があって、自分たちは自由にサッカーができていたのかなと。そこが今、一番感じているところです。

――大事なことを感じることができた今だからこそ、プロとしてできること、自分がやるべきことは何だと考えますか?

仲川 こうやってオファーをいただいた取材に積極的に参加することだったり、SNSなどのツールを使って、自分から発信・発言していくことだと思います。例えばインスタライブとか、誰かと一緒にやっても面白いと思うし、先日、マリノスで行ったオンラインイベントも手間取りましたけど(笑)、いい企画だったと思います。YouTubeとInstagramを合わせて9,000人ぐらいの人が見てくれましたが、もっともっと見てくれる人を増やしていきたいですし、そのためには自分たちがもっと発信していかなければいけないと思うんです。「犬と過ごしています!」というプライベートな部分も、こんな時だからこそ見せられることもあると思うので。今はまだやっていないけど、手料理に挑戦するのもアリかもしれない。そういうことをSNSにアップして皆さんに見てもらうのも一つの手段かもしれないので、「今だから挑戦できること」をやって、発信していければと思っています。

――ちなみに今ってサッカーボールは蹴れていないですよね? ボールを扱う感覚とかって鈍ったりしないものなのでしょうか。

仲川 自宅にサッカーボールがあるので、室内で静かにリフティングしたり、毎日ボールには触るようにしています。ただ、思いっきりボールを蹴ってはいないので何とも言えないですけど(苦笑)。でもボールを蹴り始めれば、最初は「なんか違うな」って感じるかもしれないけど、数日経てば意外とすぐに感覚は戻ってくると思うんです。それだけの技術を、みんなしっかりと持っていると思うので。逆に「久しぶりにボールが蹴れて楽しい!」という気持ちのほうが上回っていいのかもしれない。だから練習が再開できた時には、気持ち的にもトレーニングの質的にも上がるんじゃないかなって期待しています。

――緊急事態宣言が5月末まで延長されることが4日に発表され、サッカーが再開されるまではさらにもうしばらく時間が掛かりそうですが、とはいえ、近い将来には必ずサッカーを通じてファン・サポーターと一緒に盛り上がれる日が来ます。その日に向けて、ファン・サポーターの皆さんへのメッセージをいただけますか?

仲川 自分たちもサッカーのある日常を待ち望んでいますし、きっとファン・サポーターの皆さんが一番待ち望んでいるんでしょうね。その日に向けてコンディションを落とさないようにオンラインを通じてしっかりと日々トレーニングしていますし、基礎体力を落とさないように工夫もしているので、皆さんにも再開を楽しみにしていてほしいです。皆さんの力があってこそ、自由にサッカーができているんだと改めて感じることができました。試合が後半にズレ込むほど過密日程になるかもしれませんが、皆さんが試合を見る機会は増えると思います。自分たちは逆に体力的にきつくなるかもしれないけど、その分皆さんを笑顔にできるように、そして皆さんに笑顔を見せていきたいと思っているので、それまでは皆さん我慢です。今は極力外出を控え、しっかりと手洗いをして、感染しないことが何より大事です。スタジアムで元気な姿で皆さんにお会いしたいので、力を合わせて、今はこの状況を乗り越えていきましょう。みんなで一緒に頑張りましょう!


   

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