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東京五輪候補GKオビが横浜FM加入内定会見「マリノスのサッカーに魅力を感じた」

2019.08.23

加入内定記者会見に出席した小倉勉 横浜FMスポーティングダイレクター、オビ パウエル オビンナ、中野雄二 流通経済大学サッカー部監督

 横浜F・マリノスは23日、2020シーズンより加入するオビ パウエル オビンナ(流通経済大学在学中)の加入内定記者会見を行った。なお、背番号は42。併せて、JFA・Jリーグ特別指定選手に承認されたことも発表された。

 オビは横浜FM加入にあたり、「今回、横浜FMに加入が内定したことをうれしく思います。5歳から始めたサッカーでプロになることを目標にしていて、横にいる中野監督をはじめ、たくさんの方にこれまで指導していただき、こうやってスタートラインに立つことができました」と挨拶した。


 来年に控える東京オリンピックを目指すU-22日本代表としても活躍するオビには、複数クラブから声が掛かっていた。しかし、「チーム哲学を考えた時にマリノスのサッカーに魅力を感じた」と横浜FMに決めた理由を明かした。「このサッカーを理解してプレーすることで、今後の選手としての価値やサッカー理解が一つ上のレベルにいけると思い、このチームでプレーしたいという思いが一番強かった」。

 横浜FMスポーティングダイレクターの小倉勉氏は、オビを獲得した理由として「恵まれた身体能力はもちろん、彼は大柄の体格だけじゃなくてスピードがあります。(193センチの)この体格でこれだけの俊敏性がある。ポテンシャルだけじゃなくて俊敏性を兼ね備えている」と“恵まれた身体能力と俊敏性”を挙げた上で、“目の輝き”を指摘。「これは勘に近いものですが、こういう選手が成功していくのかな、伸びしろがあるのかなと思ったんです。それが獲得のポイントです」と語った。

 また、JFAアカデミー福島から進学した流通経済大学サッカー部監督の中野雄二氏は、「入学当時はひ弱さというか、体もできていなかったし、経験不足もあった選手でした。でも、こういう選手が日本の中心GKになってほしいという期待を込めて、1年生の時からレギュラーを与えて先発で使ってきました。たくさんミスをしてきましたが、五輪候補、アンダーカテゴリーの日本代表に選出されるほどの逞しい選手になりつつあります。これから鍛えてどのように成長させてくれるのか。それを期待してマリノスさんに送り出しました」と口にした。

 現在、横浜FMのGK陣は、育成組織から育った飯倉大樹がヴィッセル神戸へ完全移籍。今季から新守護神となったパク イルギュは左足関節靭帯損傷で全治6週間と診断され、若手の原田岳もJ3のSC相模原へ育成型期限付き移籍中。サンフレッチェ広島から中林洋次を期限付き移籍で獲得したが、GKの選手層は決して厚くない。

 Jリーグに出場可能になったことを受けて小倉氏は「今季内の戦力として考えている。トゥーロンからずっと試合を見て分かっているので、チャンスがあればJリーグでも試合に出てほしい」と語っており、早い段階でのベンチ入りの可能性も出てきそうだ。

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