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マンC戦を前に前日練習を行った横浜FM・飯倉「俺の隣にはマリノスがずっといてくれた」

練習後にチームメートと談笑する飯倉大樹[写真]兼子愼一郎

 27日に行われる『GALAXY ENTERTAINMENT EUROJAPAN CUP 2019』でマンチェスター・Cと対戦する横浜F・マリノスが26日、日産スタジアムで前日練習を行った。

 マンチェスター・Cの前日練習に先立ち17時からファンを入れて公開された練習では、ウォーミングアップ後にフルコートを使った11対11の紅白戦が行われた。ゴールが決まるとスタンドから拍手が沸き起こったが、ピッチには、この日の午前中にヴィッセル神戸への完全移籍が発表された飯倉大樹の姿もあった。

「長かったな」。練習後、取材エリアに現れた飯倉はこう口にすると、「記者会見で泣く奴、分かるな。涙出てくんなあ。今のは汗だけどね(笑)」と、額から流れる汗をぬぐった。「こうやってメディアをとおして俺の言葉を出してもらえると思うと感慨深い。ファン・サポーターやチームメート、スタッフにも感謝している。本当にプロ生活15年ぐらいやっているけど、良いも悪いも記憶が多いもので……」。一瞬にして15年分の記憶がよみがえった。

「退場したり、ミスしたり、『前に出過ぎだ』と言われたり、哲くん(榎本哲也)との(定位置争いの)勝負で試合に出たり出なかったり、シゲ(松永成立)さんと喧嘩したり(笑)。プロ生活っていうのは、経験豊かなものにさせてもらったという気持ちです」

 たくさんの人が移籍について背中を押してくれた。決して自分一人で決められたわけでなかった。横浜FMで現役を終えることを視野に入れ、契約が全うしたら、引退も考えていた。それでも神戸からのオファーに先輩やチームメートに相談すると、「みんながまだまだピッチに立ってやるべきだ」と言ってくれた。そのおかげで飯倉は「もうちょっとやってみようかなって思った」と明かした。

プロ生活のすべてを過ごしてきた横浜FMでの最後のチーム練習に臨む飯倉[写真]=兼子愼一郎

「いろんな言葉が俺を押してくれて決断することができた。それが正しかったのかどうかを自問自答して、今は本当に眠れない。でも、サッカー人生が終わった時に常にチャレンジしたとか、大切な仲間が近くにいてくれたとか、そういうのが一番大事だと思う。だから今は毎日、寂しさがあって眠れないけど、チャンレンジすることを選びました。これは本当にみんなのおかげです」

 落ち着いた様子で、一つひとつ丁寧に言葉を口にした飯倉。アンジェ ポステコグルー監督のサッカーに魅了され、誰よりも心からこのサッカーで優勝することを願っていた。そして何より、マリノスが大好きだ。もしかしたら自分の気持ちを再度、整理するための言葉だったのかもしれない。

「“マリノス愛”と言ったらすごく簡単だけど、9歳でマリノスのスクールに通い始めて、今33歳。人生の3分の2以上をこのマリノスとともに歩んできた。朝起きて歯磨きするように、朝起きてご飯を食べるように、当たり前のように俺のそばにはマリノスがあった。つらくても、苦しいなと思っても、俺の隣にはマリノスがずっといてくれた。だから移籍を決断するに至っては、こんなにいいチームになったみんなの元を離れるのが一番の心残り。みんなでタイトル取りたい気持ちが強かったからね」

 明日の試合に飯倉が出場するかどうかは分からないが、試合後にはファン・サポーターへ挨拶する場が設けられるという。「プレシーズンマッチという形だけど、最後にみんなの前で試合に出られたらいいなと思っています」。マンチェスター・Cを相手に、飯倉らしいプレーを最後に期待したい。

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