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【柏vs長崎プレビュー】柏はケニア人FWオルンガが攻撃に幅をもたらす…長崎は前節J1デビューの大本が先発か

2018.08.24

柏に加入したオルンガは、スペインでのプレー経験があるケニア人プレーヤーだ [写真]=Getty Images

柏レイソル 先発復帰予定のエース、クリスティアーノに期待

【プラス材料】
 ケニア人FWのオルンガが、選手登録完了後の磐田戦で初出場を果たし、爪痕を残せなかったものの、193センチの長身とあって今までのチームにはなかった攻撃のオプションをもたらそうとしている。

 また、3試合ぶりのスタメンが予想されるパク・ジョンスは、直近の2試合を外れたことで「外から試合を見てわかったこともある。試合中に問題が起きたら声を出して修正していきたい」と久々のチャンス到来にモチベーションが高い。

 3試合ぶりのスタメンは、クリスティアーノも同じである。2試合スタメンから外れた悔しさに加え、人一倍責任感の強い選手だけに調子の上がらないチームをなんとかしようとする思いは強い。今季まだ3得点しか上げていないエースの復活に期待がかかる。

【マイナス材料】
 磐田戦で鎌田次郎が負傷し、今節は欠場の可能性が出てきた。守備陣の柱である鎌田を欠くこと自体痛手だが、ナタン・ヒベイロとパク・ジョンスでセンターバックを組んだ場合、外国籍枠の問題が発生する。クリスティアーノがスタメン、そしてオルンガをジョーカーとしてベンチに置くのならば、必然的にキャプテンのキム・ボギョンがメンバー外となってしまう。

 それ以上に問題は、リスクマネジメントなど、ごく当たり前のチームの約束事すら明確になっていない点にある。磐田戦のように当初思い描いていたプランどおりに試合を運べない場合は次に打つ策がなく、そのままズルズルと敗れるというのは、ここ数試合の共通点だ。前の試合で浮かび上がった課題を抽出し、それを修正して次の試合に向かうサイクルがまったく確立されていない。

文:鈴木潤

■V.ファーレン長崎 チームの弱点化しているセットプレーに不安

【プラス材料】
 8月は中3、4日での試合スケジュールだったため、時間的に充分にトレーニングをすることができずにいたが、今節は久しぶりにしっかりとしたトレーニングを行うことができた。連携に乱れの出ていた守備の位置取りや攻撃について修正を行えた点は大きい。

 加入直後でありながら、前節にJ1初出場を果たした大本祐槻が早くも先発出場する見込みで、スピードと思いきりの良さには期待は高まる。中村慶太や黒木聖仁らが本格的に復帰したことで、起用や交代の幅が広がると予想され、ここ数試合よりも余裕を持って戦うこともできるだろう。

 前節にリーグ最下位となってしまったが、ミーティングで一体感を持って戦うことを話し合ったこともあり、チーム内のムードも悪くない。

【マイナス材料】
 前節のC大阪戦ではセットプレーから2失点。ここまで失点の半数以上がセットプレー絡みからの失点で、完全にチームの弱点化してしまっている。柏はセットプレーを得意としていないが、拮抗した試合が予想されるため不安は残る。

 また前2試合はサイドで受け身に回って敗れてしまっているが、柏にはサイドにキム・ボギョン、伊東純也といった力のある選手がおり、翁長聖、大本の両サイドが押し込まれれば悔しい展開となることは避けられないため徹底的な警戒が必要だ。

 現在リーグ最下位のチームにとって柏戦は重要なものとなるが、アウェイのために柏の応援が圧倒的多数を占める中でのゲームとなる。プレッシャーがかかるゲームという点にも注意をしなければならないだろう。

文:totoONE編集部

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