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【広島vs長崎プレビュー】広島のパトリックは5試合5得点と好調…長崎は徳重健太&ヨルディ・バイスが守備の中心

2018.08.10

広島の攻撃を牽引しているパトリック。目下5試合5得点と好調だ [写真]=J.LEAGUE

サンフレッチェ広島 J1再開後の5試合で11得点を奪取

【プラス材料】
 FC東京に差を詰められているとはいえ、勝ち点5差でまだ首位に立っている。前半戦のような快進撃ではないにしても、J1再開後の5試合で11得点と攻撃陣の機能度は上々。前節の湘南戦は先制された後で一度は逆転に成功しており、粘り腰も見せている。

 パトリックは5試合5得点と相変わらずの好調ぶりを示している。また、ここのところベンチから外れている工藤壮人もトレーニングマッチでゴールを挙げている。さらに湘南戦では、交代出場の川辺駿とティーラシンが良いアクセントをつけ、チームのギアアップにも成功。試合内容も含め、チーム状態は間違いなく向上している。また、負傷していた野上結貴も全体練習に合流。試合に出る準備を整え、復活の日に向けて刃を研いでいる。

【マイナス材料】
 ここ最近の3試合で7失点。前半戦の17試合でわずか8失点だっただけに、後半戦の失点頻度は気になるところだ。

 特に、3試合中2失点がPKによるものだったのは大きな問題。6本の被PKは、リーグワースト1の数字だ。もちろん、PKを怖れて球際に行けなくなってしまうのは本末転倒で、そういう事象に陥ってしまうと広島は広島ではなくなってしまう。ただ、そうはいってもやはり多すぎる感は否めない。

 また、湘南戦の2失点を顧みると、ひとつはPKであり、もうひとつはゴールキック時の集中を欠いたことによる失点。戦術的というよりもメンタル的な不安定さが導いてしまった失点だったわけで、もう一度しっかりと気持ちを立て直す必要がある。

 さらに、今節対戦する長崎のストロングポイントである「高さ」も警戒が必要。ここ最近クロスからの失点が多いことを考えても、気にしなければいけないところだ。

文:紫熊倶楽部 中野和也

■V.ファーレン長崎 2日間のオフでコンディションは良好

【プラス材料】
 リーグ前々節の札幌戦で守備の不安を露呈したが、前節の浦和戦では徳重健太、ヨルディ・バイスを中心に修正に成功。攻撃面はやや物足りなかったが、島田讓のパスから決定的なシーンを作るなどチャンスも構築した。

 今節の広島戦に向けて2日間のオフを挟んだことでコンディション回復も順調に進んでおり、チームの武器であるハードワークに支障は無い。4月に広島と対戦した時はサイドで数的優位を作られたが、J1再開後はサイドの守備が安定。クロスに対してもマンツーマンでつくか、マークを受け渡すかの約束事が徹底されており、前回のように簡単に失点することはないはずだ。チーム全体が試合内容に手応えをつかんできている点も強みだろう。

【マイナス材料】
 守備が安定した試合では、どうしても比重が後ろに重くなり、得点が取れていない。チャンスのシーンで鈴木武蔵が決定的なシュートを外すことが多く、得点力には疑問が残ると言えるだろう。

 中盤で起点となる黒木聖仁が足に故障を抱えたままプレーしており、タイトな試合展開になった場合は、中盤の構成力に影響が出ることが考えられる。新潟から加入したばかりの磯村亮太は戦術理解がまだ不十分なため、短時間の起用しか見込めない点にも不安が残る。元々連戦に強くないファンマ、ベテランの髙杉亮太や徳永悠平は故障こそないが、疲労の蓄積が進んでいるのは間違いなく、試合終盤の踏ん張りが効かなくなる可能性がある。

文:totoONE編集部

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