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【名古屋vsG大阪プレビュー】前節白星の名古屋はジョー&前田が好連携…G大阪は守備面改善で宮本体制初勝利なるか

2018.08.03

16試合ぶりの勝利をつかんだ仙台戦では、前田直輝(右)とジョー(左)が名古屋の攻撃を牽引 [写真]=J.LEAGUE

名古屋グランパス 攻撃面には復調の兆し見えるも、守備は課題山積み

【プラス材料】
 1日のアウェイ仙台戦で16試合ぶりの勝利を挙げたことがまずプラス材料。チームは自信を取り戻しつつあり、自慢の攻撃陣も息を吹き返しつつある。

 特筆すべきは新加入の前田直輝とジョーの親和性の高さで、仙台戦では2人のコンビネーションで先制点をマークするなどユニットとしてすでに成立している。前田は和泉竜司のスルーパスを受けて移籍後初ゴールも決め、1得点1アシストと結果も残した。

 ジョーのコンディションも上がっており、とりわけ機動力は前半戦の比ではない。攻撃からすべてを生み出すチームだけに、彼ら前線の躍動感がもたらす好影響は今節のみならず名古屋の強みとなっていきそうだ。

【マイナス材料】
 攻撃面に迫力が出てきた一方で、守備はいまだ不安定さを隠しきれない。前節も仙台の猛攻を1失点でしのぎ切ったのは成長とも言えるが、自分たちの倍のシュートを打たれている状態は守備陣としては課題山積。サイドに攻撃的な選手を置くがゆえに守備面で心もとない部分があるのは明白で、そこにどういった対策を練ってくるかは指揮官の腕の見せ所か。新加入の金井貢史や宮原和也の対応も注目すべき点。

 また今節の相手は空中戦にも強い長沢駿らがおり、丸山祐市、中谷進之介らの対人守備力が問われることにもなる。組織的な守備を展開するチームではないだけに、つまるところ選手個々の頑張りに期待するしかないのは泣き所だ。

文:今井雄一朗

ガンバ大阪 残留を争うライバルとの一戦、“気持ち”を見せられるか

【プラス材料】
“宮本ガンバ”としての2試合を2引き分け。特に前節の磐田戦はアディショナルタイムに同点弾を許しただけに悔しさが募ったが、前体制にはなかったチームとしての一体感が生まれ、攻守に連動を見せるシーンが明らかに増えた。

 なかでも前半戦では25失点を数える脆さを露呈した守備は、宮本恒靖監督によって規律が徹底されるようになったことでピッチ上での混乱、迷いが消え、安定感が増した印象。加えて守護神・東口順昭の好パフォーマンスもあって、選手の胸に渦巻いていた不安は払拭された印象だ。

 あとはその守備からいかにゴールをこじあけるかの部分。宮本監督が目指す枚数をかけた、組織で奪いにかかる攻撃が実現すれば、あとは最後の精度だけだろう。チーム最多得点を数えるファン・ウィジョの好調にも期待したい。

【マイナス材料】
 プラス材料でも明記した通り、宮本監督の就任で守備が改善されたのは明白だが、そこからの攻撃は未だ熟成が待たれている状況だ。事実、柏戦は右サイドの米倉恒貴のクロスボールがそのままゴールに吸い込まれ、前節はセットプレーからのこぼれ球をファン・ウィジョが押し込んだように、流れの中から相手を切り崩して奪った得点は生まれていない。

 その部分の連携が深まれば、複数得点が可能になり、より気持ち的にも優位に立って試合を運べるはずだが、この週2回のペースで試合が行われている連戦の中で、そこの機能を早急に求めることができるのかは難しいところだ。

 とはいえ、今節は残留を争う名古屋との一戦。戦い方以前に、“気持ち”の勝負に負けないことも不可欠だ。アウェイ2連戦の過酷な状況を全員で乗り越え、白星をつかみたい。

文:totoONE編集部

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