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天国の西城さんに捧ぐ“YMCA”…2得点の中村憲剛「力を貸してくれたのかな」

2018.05.20

得点後、喪章を天に掲げる [写真]=J.LEAGUE

 今月16日、歌手で俳優の西城秀樹さんが63歳の若さでこの世を去った。西城さんといえば、2000年以降『川崎市制記念試合』に登場し、ハーフタイムには代表曲『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』を披露するのが風物詩となっている。

YMCAで会場が一体となる [写真]=J.LEAGUE


 20日の明治安田生命J1リーグ第15節・清水エスパルス戦は追悼試合となり、川崎の選手たちは喪章を着用。キックオフ前には黙とうが捧げられ、サポーターからは惜しみない拍手、そして「ヒデキ」コールが。大型ビジョンには等々力で熱唱する西城さんのVTRが流れ、西城さんの巨大フラッグも掲げられた。

 試合は今季初めて1トップに入った阿部浩之を中心に流動的なパスワークで序盤から相手を攻め立てる。19分に中村憲剛の芸術的な直接FKで先制すると、33分には阿部がFW起用に応える追加点。後半に入り57分には相手のミスから中村が勝負を決める3点目を奪う。得意のパスワークで終始圧倒した川崎がホームで3試合ぶりの勝利を収めた。

 2ゴールを決めた中村は得点後、今季はすでにお馴染みのゴールパフォーマンス“BKB”を披露。続けて“YMCA”のダンスで西城さんに感謝の意を表した。中村が1試合2得点を記録するのは、約2年2カ月ぶり。「個人的にはめったにないことなので、ひょっとしたら西城さんが力を貸してくれたのかな。そんな気がしないでもないです」と語った。続けて西城さんへの想いを口にしている。

「僕が入る前、3000人とか4000人の頃からやってくれていたので。すごくご尽力いただいた方ですし、去年は優勝、今日は勝利を報告できて個人的にうれしいですね」

「(YMCAは)世代を超えたパフォーマンスですから。俺も今日やれて良かったです」。節目の一戦での2ゴールはきっと天国の西城さんに届いているはずだ。

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