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【広島vsC大阪プレビュー】広島はパトリックが自己ベスト目前…C大阪は今季アウェイ戦で1勝3分2敗と苦戦

2018.05.18

2週間の準備期間中に、MFソウザの負傷も癒えた。C大阪の中盤の要は、虎視眈々と出場を狙う [写真]=J.LEAGUE

サンフレッチェ広島 リーグ戦では絶好調も、カップ戦で今季初の完封負け

【プラス材料】
 リーグ14戦で勝ち点37。C大阪戦で勝利すればJ1残留の目安として多くのクラブが目標とする「勝ち点40」に到達する驚異的なハイペース。その原動力となっているのは、一番前と一番後ろ。つまりFWパトリックとGK林卓人だ。

 パトリックはここまで10得点で、得点ランキングのトップ。プレシーズンで「得点王を取りたい」という言葉を口にしたが、その想いがこの結果に現れている。二桁得点は2015年の12得点以来で、自己ベストも目前だ。ここ3試合で4得点、昨年まで得点が取れていなかったホームゲームでも現在は4試合連続得点中。ルヴァン杯・浦和戦で今季公式戦3度目のPKストップを果たした守護神・林とともに、攻撃と守備のエースが力強く広島をけん引している。


【マイナス材料】
 勝ち抜けのために勝利が必要だったルヴァン杯・浦和戦で0-1と敗退。公式戦では初めて完封負けを喫した。しかもこの試合ではパトリック、MF柏好文、MF稲垣祥、林と主力を投入したにも関わらず、勝利とプレーオフステージ進出を握れなかったことは少なからずのショックをチームに与えた。

 次代を担うはずの若者たちが「勝たねばならない」という厳しい状況下で存分の力を発揮できなかったことは、C大阪戦だけでなく夏場に向けても不安材料。2013年、第14節まで勝ち点33を稼いで首位を快走していた大宮が第16節から8連敗を喫して大失速した苦い歴史もある。記録的な快走劇に浮かれる時間はない。

文:紫熊倶楽部 中野和也

セレッソ大阪 前節は試合なし、その間に杉本、清武、ソウザが練習に合流

【プラス材料】
 鹿島がACLラウンド16を戦った関係で、リーグ前節は試合なし。2週間の準備期間を経て今節を迎えることができるのは、各チームが疲労の蓄積に悩みを抱える中で大きなプラス材料だ。その間にFW杉本健勇、MF清武弘嗣、MFソウザと負傷離脱していたメンバーが続々と練習に合流した。チームをけん引すべき力を持った3選手の復帰は、戦力アップやチーム内の競争意識の増長に大きな影響をもたらすはずだ。

 ACL敗退のショックはあったものの、リーグ戦では直近4試合で負けなしを維持。第4節・神戸戦(0-2で敗戦)を最後に複数失点を記録していないことにも表れるように、チーム全体として安定感を取り戻しつつある。

【マイナス材料】
 リーグ戦直近4試合で負けなしというプラスのデータがある一方で、アウェイ戦のみの成績を見てみると、ここ3試合で勝利がない。第9節・G大阪との“大阪ダービー”は0-1の完封負け。第11節・磐田戦は内容面で相手にペースを握られてのドロー決着で、第12節は最下位・名古屋のゴールをこじ開けることができず、0-0で勝ち点1を得るにとどまった。アウェイ戦は今季リーグ通算で見ても1勝3分2敗と分が悪い。今節は首位を独走する広島の勢いに飲まれることなく、堂々と渡り合うことができるかどうか。

 また、リーグ前節は試合がなく、ACLもすでに敗退しているために公式戦は15日ぶり。試合間隔が空いたことは肉体的にはプラスの面が大きいだろうが、メンタル面では相手よりも試合勘を失ってしまっており、調整に多少の難しさがあるかもしれない。

文:totoONE編集部

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