磐田移籍後初の1試合2得点で勝利に貢献した田口泰士 [写真]=Getty Images
「しっかり走った結果が(ゴールに)つながった」。この日、ジュビロ磐田が挙げた3得点のすべてに絡んだのが、田口泰士だった。
田口自身があげた得点は2ゴール。前半終了間際に小川大貴が挙げたクロスに中央からヘディングシュートを見舞い、58分にはハーフウェーライン付近で相手選手のボールを奪うと、GKが前に出ているのを確認して、そのままロングシュートを放った。
しかし田口は、自分で決めた2ゴールよりも、松浦拓弥が決めた1点目を喜んだ。
「自分が取った2得点もうれしかったのですが、チームで取った1点目は、チームとしてしっかりと守備の意識があった中であそこまでボールが奪えたのは大きかったですし、自分たちの狙いどおり、イメージの共有の中でうまれた得点だったのでうれしかったですね」
そのシーンは37分。横浜F・マリノスがビルドアップを始めた瞬間、天野純にボールが入ると、田口がすぐさまプレッシャーを掛けてボールを奪う。こぼれたボールを山田大記が拾って持ち上がり、逆サイドに走り込んできた松浦にクロスを送ると、松浦がゴールにしっかりと決めた。
「チームとしてやってきていることが、今日はピッチの上ですごくいい形で表現できた。自分たちでしっかりとやってきたことが実った勝利だったと思う」
高いパフォーマンスを発揮して、チームを勝利に導いた田口。「ゴールに直結するプレーとか、前線に顔を出すプレーはこれからもやっていきたい」。6位に浮上したチームを、背番号7がさらに導いていく。