ドイツで成長し、鹿島に帰還した内田篤人
「めっちゃ差があると思います」。鹿島アントラーズに復帰したDF内田篤人が、ドイツでの8年間を通じて感じた日本と欧州の違いを語った。
2010年にドイツのシャルケへ移籍し、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグを経験した内田だからこそ、日本とドイツの圧倒的な差を肌で感じ取ったという。その強さの源である、欧州の育成システムについて述べた。
「ドイツは若い選手がどんどん出てくる。クラブユースとか高校サッカーとかいう域を越えて、サッカーを強くするシステムが出来上がっていますね。だから毎年化け物みたいな選手が出てくるんだと思います」
怪物のような選手と戦った経験値。それを鹿島へ残すことが「日本に帰ってきた自分の役割」だと内田は語る。鹿島を、そして日本を強くするために伝えられることがある。「今はプレーで教えていきたいけど、いつ引退するかわからない。海外でやっている指導者が上にいないので、世界で勝つとかを考えるなら、盗んでいかないと追いつけない。そうしないと離されていく一方だと思います」
9日に鹿島での“初練習”に参加した内田は、「コミュニケーション」を取りながらチームに馴染んでいくという。
「ロッカールームで仲間に考えを伝えることが大事だと思っています。それから、積極的に話しかけてくれればな、と。初対面の人が得意ではないので話しかけづらいと思いますが、若い選手とうまくやっていきたい。ヤス(MF遠藤康)とかはうまくやれそうですね」
日本を代表する右サイドバックの内田には、大きな期待がかかっている。まずは感覚を取り戻すところからのスタートだ。
「違いを痛感するのはピッチに立ってからです。細貝萌さん(柏レイソル)や清武弘嗣くん(セレッソ大阪)も言っていたけど、向こうとは芝生が違う。ドイツの方が、トラップとかぶっちゃけ気を遣わなくてよかったです。適当にボールが止まってくれるから。あとは審判のファールの取り方も適応しないといけないですね」
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By サッカーキング編集部
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